顎で使う(あごでつかう)
顎で使うとは、威張った態度や横暴な態度で人を使うさまです。顎をしゃくるとも言い換えることができます。顎をしゃくるも顎を使って指示をすること同じ意味です。「上から目線」な印象の言葉だという程度の理解はしているが、会話でどう使うのか分からないという人が多いかと思います。そこで今回は、顎で使うという言葉の例文もいくつか紹介しつつ、より理解を深めてもらえるように解説していきたいと思います。
顎で使うの意味とは
顎で使うは、横暴に人を使うことです。パワハラなどの、「ハラスメント」と言われる行為を行う人は、他者を顎で使う人物の典型だと言えます。ポジティブな意味は含まない言葉ですのでご注意ください。
顎で使うの由来
顎で使うは日本の古くからの慣習に由来しているそうで、身分の高い人が手下に顔を見せてしまうと自分の身に危険が及んでしまうことがあったため、顔を隠して指示を出すことが多かったそうです。そのことから指示を出される側は、相手の顔が見えず、顎しか見えていなかったそうです。
顎で使うの文章・例文
例文1.身分が高い彼は、忙しい時には雑務を押し付けて人を顎で使う。
例文2.この組織に入ってからというもの最初の話しとは違って、ただ顎で使われる日々が続いている。
例文3.彼はとても彼女ことを好いているため、いつも顎で使われているのにも関わらず一緒にいることが多い。
例文4.彼女は頼みごとをするときには、とても頭が低く引き受けようという気持ちにさせれる。顎で使う彼とは程遠い。
例文5.姉は妹のことを召使いのように顎で使っていることを誰も気にも留めない。
これらから顎で使うという言葉は、人を使うときに適していることがわかります。特に身分の高い人や権利を持っている人は人を顎で使うこともあるのではないのでしょうか。
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顎で使うの会話例
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そういえば今晩の夕食の材料の買い出しは誰が行くことになったんだい?
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今日も弟が行ってくれるらしいよ。
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そうなのかい。彼は優しいから引き受けてくれているけど、いつも顎で使われて家事をして大変そうだから今日は僕が行くよ。
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うん。そしたら頼むよ。ついでに明後日の夕食の分材料も頼むよ。
顎で使うという言葉は、人をこき使うときの表現としてに用いられます。使い方によっては頼み事をするというよりは、命令するようなニュアンスに近いときもあります。
顎で使うの類義語
顎で使うの類義語には、「酷使」「ブラック企業」「権威主義」「荷が重い」「ワンマン経営」「横暴」「関白」などがあります。
顎で使うまとめ
顎で使うは類義語からもわかるように権利を行使して人を使うことが多いということがわかると思います。またそういった状況を表す言葉としては最適なので場面をみて使える機会があったら是非使ってみてください。