「顎を出す」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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顎を出す(あごをだす)

「顎を出す」とは「体力が無くなり疲れ果てた喩え」です。酷く疲れると元気は無くなり無口になって、顔の表情も曇り全体的に覇気が無くなりますよね。そんな疲れた状態を表す諺や慣用句は多数存在しますが、足が前に出ないで腰が引けた状態を表しているのが「顎を出す」です。

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顎を出すの意味とは

「顎を出す」の意味は以下の通りとなります。
 (1)酷く疲れて足が動かず、思わず顎だけが前に出ている状態の喩え。
 (2)非常に疲れている。とても疲れた状態。
 (3)非常に疲れている事から、手に負えない状態や困ってしまって解決策を模索する喩え。
「顎を出す」は文字通りに顎だけが前に出ているとして、何もふざけている訳ではなく疲れ果て足がもう前には出ないが気持ちはあるので、思わず顎だけが前に出ていると喩えています。ですから実際に顎を出すというよりも、足を高く上げられず歩幅が狭いほどの疲れでも顎ぐらいは動かせるという事なのでしょう。また、疲れで腰が引けていると下顎が出ているように見える事も関係しています。他にも、問題が発生したが疲れて対処できず困っているという意味もあります。疲れていると頭が働かないので困り果てて、同じく喩えとして「顎を出す」となります。

顎を出すの由来

「顎を出す」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代中期に流行った俳諧「雑排」の「柳多留」などに文言が記されています。

顎を出すの文章・例文

例文1.久しぶりにジョギングをしたら、数キロ走っただけなのにもう足腰がフラフラな顎を出す悲惨な有様になって老いを改めて実感した。
例文2.国会中継を見ているともうあまりにも無駄なやり取りが続き、それこそテレビを消しても顎を出した疲労が抜けないもう何とも言えない情けなさで胸は痛み、本気で日本の将来を憂いてしまう。
例文3.もうどんなに営業をかけても成約など取れないのに、それでも支店長がノルマを課すので営業全員は朝から顎を出す始末だ。
例文4.反抗期の息子が部屋で暴れ騒ぐ日々から、家に帰っても気が休まらず顎を出すだけなので、ついには公園のベンチで数時間潰してから家路に着くようになった。
例文5.キャプテンが一言、「まだ顎を出すには早いぞー」と声を掛けてきたので皆に気合が入り一段と走るペースが上がった。
「顎を出す」を使った例文となります。

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顎を出すの会話例

  • ただいまーって、もう夜中の11時だよ…。

  • お帰りなさい。大変ね、こんな時間まで。

  • もうヘトヘトだよ。働き方改革って言われているのに、何でこんな遅くまで残業をさせるかな…。

  • ちょっと大丈夫? まるで顎を出して、倒れる寸前の表情をしているわよ。

残業を終えて帰宅した夫が家に着くなり妻に愚痴を吐いています。

顎を出すの類義語

「顎を出す」の類義語には「疲労困憊」「満身創痍」「精疲力尽」「憔悴」「疲弊」「ぐったり」「倦怠」などの言葉が挙げられます。

顎を出すの対義語

「顎を出す」の対義語には「元気溌剌」「朗らか」「快活」「気力がある」「気合の入った」などの言葉が挙げられます。

顎を出すまとめ

酷く疲れてしまい、まるで足が出ない状態の喩えが「顎を出す」です。長時間歩くと疲労から腰が引けてしまい顎が前に出ているような姿を言い表し、疲労そのものや疲れから問題が解決できず困っている状態などで用いられる表現となります。

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