「顎振り三年」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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顎振り三年(あごふりさんねん)

「顎振り三年」とは「尺八の技術である顎振りには3年掛かる事から、何事も習得をするには時間を要する喩え」です。現代人は厭きっぽいと何かと言われますが、それでも我慢強く一つの事を続けている人もいるでしょう。昔も今もその世界で一人前になるには時間が掛かり、だからこそ得るものも大きいのです。

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顎振り三年の意味とは

「顎振り三年」の意味は以下の通りとなります。
 (1)古来伝わる縦笛「尺八」を習得するには、顎(首)を振って音の加減が出来るだけでも3年掛かり、さらに細かな指の動きでコロコロという音が出せるまでは8年も掛かる事。
 (2)尺八の顎振りだけでも3年掛かる事が転じて、何事も習得するには長い時間や地道な努力を要するという喩え。
 (3)「首振り三年ころ八年」も同義。
竹製の縦笛「尺八」をマスターするのは時間が掛かり、上手に顎(首)を振り音が出せるようになるまで3年も掛かってしまうのが「顎振り三年」です。そこから、一見すると簡単にも見える「尺八」ですら習得するには時間が必要な事から、どんな事もきちんと身に付けるにはそれだけ年月を要したり努力が必要という喩えや教えです。よって、地道な努力を肯定したり、諦めずに頑張りなさいといった励ましとしても使われる諺となります。

顎振り三年の由来

「顎振り三年」の由来は残念ながら不明です。縦笛「尺八」の歴史は諸説ありますが古代中国・唐時代に誕生し日本には奈良時代に伝来しました。その後は一時廃れる時代も経て、江戸時代になると楽器としての地位が高まり虚無僧がお経として吹く等もあって全国的に広まっていきます。

顎振り三年の文章・例文

例文1.顎振り三年、一度や二度ぐらい投資で貯金を全額失ったからとへこたれず億マンになるまで何度でも挑戦して、証券会社の優良カモになってやる気合が漲っている。
例文2.寿司や鰻の料理人になるにはそれこそ顎振り三年だが、今の人にはそんな修業時代を我慢する根性も無知さも備わっていないから人手不足が深刻となる。
例文3.尺八で顎振り三年なら、ドラムやピアノでプロとして認めてもらうには何十年掛かるか分からない。
例文4.ビルゲイツやイーロンマスクに製品開発は地道な努力に時間が掛かると顎振り三年を訴えた瞬間、間違いなく「You're fired」とのような顔で凄まれるに決まっている。
例文5.顎振り三年といった日本文化や習慣があるから、既得権益にいつまでもしがみつく権力者や高齢者だらけになって、何かを決定する意志スピードがあまりにも遅く新しいものは認めないのでどんどん経済は疲弊し弱体化するのだ。
「顎振り三年」を使った例文となります。

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顎振り三年の会話例

  • ところで大事な話があるんだけど…。

  • もしかして、またあれなの?

  • 多分、そう。いつものあれだよ。

  • 今度は長続きするって言ったじゃない。もう、少しは顎振り三年を胸に刻んで嫌でも我慢して働いてよ。もう年齢的に次の転職先は見つからないわよ。

夫が妻に仕事の辞める相談を持ちかけています。

顎振り三年の類義語

「顎振り三年」の類義語には「石の上にも三年」「商い三年」「継続は力なり」「雨垂れ石を穿つ」「辛抱しておれば必ず成功する」などの言葉が挙げられます。

顎振り三年の対義語

「顎振り三年」の対義語には「三日坊主」「一暴十寒」などの言葉が挙げられます。

顎振り三年まとめ

縦笛の尺八を習得するには顎振りだけでも3年を要する事から、何事も一人前になるには長い年月が掛かるのが「顎振り三年」です。「簡単に出来る事はない」や「辛くても我慢すべき」という教訓や教えとなる諺の代表的な言葉となっています。

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