「類稀」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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類稀(たぐいまれ)

口で発する事は度々あっても、漢字にすると読めない言葉は案外多いものです。今回の「類稀」(たぐいまれ)も、そのような傾向ではないでしょうか? 「類稀な才能」など非常に素晴らしい際に使われますが、実は悪い面を強調する際にも使われます。では、そんな「類稀」について、詳しい意味や由来、例文などの解説をさせて頂きます。

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類稀の意味とは

「類稀」は、「類い稀」や「たぐい稀」と表記する事もあり、意味としては以下の様になります。
 ①他とは違ったもの
 ②似たようなものがない存在や物
 ③滅多にない様子や出来事
 ④非常に素晴らしい時、又は非常に悪い時
主にこのような意味となり、素晴らしい才能や能力などを称賛する際に「類稀な~」と使われるのが多いです。しかし、「類稀な悪党」など悪い人物や出来事、事件などを強調する際にも使われます。

類稀の由来

「類稀」に関して詳しい由来などは明らかになっていませんが、享保4年頃に作られた三味線を使った劇場音楽「浄瑠璃」(じょうるり)の「頼光新跡目論」(らいこうしんあとめろん)には、「堯舜は大唐四百余州にもたぐひまれなる大聖人」という一文があります。「堯舜」(ぎょうしゅん)は、古代中国の伝説の帝王で、”堯”と”舜”の二人の事を指しています。「堯舜」を使った故事成語は多数残されていて、この二人を称える言葉として「類稀」も日本に伝わったのでは、と推測できます。

類稀の文章・例文

例文1.10代でプロデビューするスポーツ選手は、それぞれ類稀な才能があるのは間違いない。
例文2.ビートルズは類稀な才能を持った4人の若者が、奇跡的に集まったグループだった。
例文3.私は凡人で、類稀な才能など何一つ持っていない。
例文4.大食いと睡眠だけは、類稀な才能だと自覚している。
例文5.類稀な才能を持った人物に出会った事がない。

「類稀」は日常的にも使いやすい言葉の一つです。本来の意味程の才能ではなくても、友人知人を褒める際などに使われる言葉となっています。

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類稀の会話例

  • 私も他人に自慢できる才能が一つでも身についていればなー!

  • いきなりどうしたの? でも、そんな特別な才能なんて誰も持っていないんだよ!

  • でも、有名人やスポーツ選手は類稀な才能で成功して大金を稼いで、羨ましい!

  • その裏では類稀な努力をしているし、少しでも怠るとあっという間に置き去りにされる厳しい世界だよ。だから、凡人は凡人のままでいいんだよ!

類稀な才能を持つ人物に憧れを抱いている者に対し、窘めている会話内容です。

類稀の類義語

「類稀」の類義語には、「稀代」「絶世」などの言葉が挙げられます。

類稀まとめ

他の人物にはない素晴らしい才能を持つ人物を褒め称える際に、「類稀」という言葉が使われます。他にも、美貌やセンス、出来事や状態などに対しても使われ、時には悪い事を強調する際にも用いられます。

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