風が吹けば桶屋が儲かる(かぜふけばおけやがもうかる)
風が吹けば桶屋が儲かるとは、思いもよらないことから回りまわって利益が生まれたり影響があることを表す言葉です。江戸時代から続くことわざの中には、現代に通じるヒントが隠されていることもあります。「風が吹けば桶屋が儲かる」という故事成語も、そのうちのひとつ。たまに聞くことわざになりますが、風が吹けば桶屋が儲かるには一体どのような意味が入っているのでしょうか。公共の場で恥をかかないためにも、正しい意味をおさえていきましょう。
この記事の目次
風が吹けば桶屋が儲かるの意味とは
風が吹けば桶屋が儲かるとは、思いもよらぬことが原因で利益が生まれること・影響があらわれることを伝えたことわざです。またこの事を皮肉って、棚からぼたもちのように他人がもたらす利益を、期待しているサマを言い表すこともあります。
風が吹けば桶屋が儲かるの由来
風が吹けば桶屋が儲かる…とは、あまりひとつの線で結びつかない言葉です。風と桶には、いったいどのような因果関係があるのでしょうか。
ひとつの説によると風が吹くと、土ぼこりによって目に不快な症状があらわれ、三味線弾きになりたい人が増える。三味線弾きの人が増えると、三味線に使われる猫の数が減る。猫が減ると、自然に街中にねずみがあらわれる。ねずみが増えると、いたるところの桶をかじるようになる。かじられた桶が増えると、やっぱり桶屋がもうかる…こんなショートストーリーがあります。
一見すると、少し無理があるように思えますが「思わぬところから、ビジネスが生まれる」というマーケティングの極意をついた面白いことわざです。
風が吹けば桶屋が儲かるの文章・例文
例文1.風が吹けば桶屋が儲かる、我が社の新商品も捨てたものではない
例文2.風が吹けば桶屋が儲かる、突然の雨のおかげでビニール傘がよく売れたよ
例文3.風が吹けば桶屋が儲かるとは良くいったもの、他社の不祥事を背景に、A社は見事に上場を果たしたよ
例文4.楽しても試験には受からないよ、風が吹けば桶屋が儲かるは幻だからね
例文5.風が吹けば桶屋が儲かるの理論をつかい、マーケティング概念を説明した
風が吹けば桶屋が儲かるには、思わぬ出来事が新たな利益や出来事を生むたとえです。意味のないように思えることも、ビジネスチャンスと捉えるか否かに成功の命運がかかっているのかもしれません。
風吹けば桶屋が儲かるの会話例
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実は我が社は今でこそ大手になっているけど元は本当に小さくてね、ひょんなことから急に売れ始めて大きくなったんだ
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そうだったんですか、全然想像できないです
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風吹けば桶屋が儲かるってやつだね、思わぬところで訪れたチャンスを掴んでにここまで来たんだ
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それでもこんなに大きな会社になったんですから、本当にすごいですよ
風吹けば桶屋が儲かるを使った会話の例になります。
風が吹けば桶屋が儲かるの類義語
風が吹けば桶屋が儲かるの似た意味の言葉として「バタフライ効果」「因果応報」などがあります。バタフライ効果はマーケティング学でよく引き合いに出される言葉で、小さな出来事が大きなビジネスチャンスを生む…のたとえです。
風が吹けば桶屋が儲かるまとめ
風が吹けば桶屋が儲かるは、街に風が吹くと色々な出来事が引き起り、最終的に桶屋がもうかってしまうということ。つまり思わぬ出来事が、意外な事象を運んできてくれることの例えです。いまある課題を「自分には関係のないこと」と思うのか「未来に大きく関係すること」と思うのかは、あなたのココロ次第。風が吹けば桶屋が儲かるは、人生のスピリッドを諭してくれている、深イイ名言なのです。