「風物詩」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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風物詩(ふうぶつし)

風物詩」とは「その季節を象徴し表現している物事」です。ですから、浴衣を着て花火大会に出掛けるというのは典型的な「夏の風物詩」ですし、卒業式やそこで涙する学生も「春の風物詩」です。他にも食べ物や景色や自然現象と多岐に渡って使えますが、繰り返し失敗する事も自虐揶揄して「○○試験に落ちるのはすっかり風物詩だ」といった風にもなります。こんな便利な「風物詩」について詳しく調べてみました。

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風物詩の意味とは

風物詩」の意味は以下の通りとなります。
 (1)景色や季節をうたった詩。
 (2)季節の感じを表したもの。その季節の趣を表現している事物。
 (3)季節特有の現象や文化や食べ物など様々な物の事柄で、季節を現代人の心に訴えるもの。
 (4)毎年やいつもの恒例行事や恒例の出来事となっている事。
”風物”は「眺めとして目に入るもの」「風景」「季節や土地ならではの物」、”詩”は「歌」「漢詩」「自然や人事から受ける感動をリズムを持つ言語形式で表現したもの」となり、端的に言うなら「季節を象徴する物事」です。代表的なのは「夏の風物詩」で、海・日焼け・花火・風鈴・プール・炎天下・汗・蝉・麦わら帽子・浴衣・盆踊りなど象徴する物事はキリがないほどあります。同様に春や秋や冬の風物詩として、旬やその土地ならではの食べ物や行事、天候、植物、スポーツなどがあり、これらは誰もが納得の定番のものからその人やその土地ならでの「風物詩」があるので、無数に存在するのです。それでも条件を付けるなら、万人が共感できる物事ほど「風物詩」とするべきではないでしょうか。言葉としては個人だけの「風物詩」も当然ありですが、ニュースなどで放送されるのはどこか懐かしくて、映像を見ると季節を感じさせるものと相場は決まっているからです。ですから、ある程度の歴史があり、風土色や地域性も加味させるなど風情や趣も大事になってきます。さらには平であったり長閑、どこかほっこりさせる毎年恒例の事物がより相応しいのです。

風物詩の由来

風物詩」の由来は、残念ながら不明です。文献としては小説家・谷譲次(長谷川海太郎)の著書「踊る地平線」(1929年)などに文言が記されています。

風物詩の文章・例文

例文1.結婚前は夏の風物詩であるかき氷を妻とよく一緒に食べていたが、現在は同じ甘味屋で親子三人で仲良く食べているのだから、こんなに幸せな事はない。
例文2.一年で最も好きな季節は、サンマや栗など美味しい風物詩で溢れる食欲の秋だ。
例文3.国会のヤジを風物詩とする風潮があるが、どんなに問題があっても政権批判をせず徹底的に擁護する弁護士や作家などのお友達による援護も、すっかり風物詩となってしまった。
例文4.一年の季節を最も象徴しているのはコンビニ店内で、目立つように配置された数々の新商品は風物詩と言えるほどお馴染だ。
例文5.コロナ渦で学生にとっては一番記憶に残る入学式や卒業式などが縮小開催するのも風物詩となりつつある。

季節の食べ物やイベントで「風物詩」を使った例文です。

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風物詩の会話例

  • 今日も暑かったー!

  • 暑い中で毎日仕事大変ね。

  • まあ仕方ないよ。汗だくで仕事するのは、夏の風物詩だからね。それより、俺が好きな風物詩も用意されているかな。

  • はいはい。キンキンに冷えたビールと枝豆の準備がしてあります。早く、手を洗ってから飲んで下さい。

仕事を終えて帰宅した夫が妻に、「夏の風物詩」を要求するという会話です。

風物詩の類義語

風物詩」の類義語には、「季語」「景観」「情景」などの言葉が挙げられます。

風物詩まとめ

風物詩」とはその季節を象徴したり連想させる言葉の事で、例えば花火やお祭り、浴衣やスイカや雷などを「夏の風物詩」と表現します。ですから、自然現象から旬の食べ物やイベント等々を総じて「風物詩」となります。個人の思い込みでも使えるので明確な定義はあってないようなものですが、それでも万人が共感でき季節を象徴するものに使うのが相応しいでしょう。

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