飲茶(やむちゃ)
「飲茶」とは「中華料理の中でも餃子やシュウマイなどの点心を中国茶と一緒に食べる軽めの食事」です。日本全国には中華料理店は約5万5000軒があるのに対し和食店は約5万軒なので日本には中華店の方が多く、それぐらい我々庶民の食生活に中華料理は深く根付いています。そんな中華料理の代表が餃子やシュウマイやエビチリなどですが、これらはお店で単品で食べたり食べ放題だと「飲茶」扱いになる事も多いですよね。ランチセットで食べる時はセットメニューなので、ちょっと違和感を覚える人も多いと思います。
飲茶の意味とは
「飲茶」の意味は以下の通りとなります。
(1)お茶を飲みながら饅頭・餃子・シュウマイなどの点心類を食べる中国式の食事。
(2)中華料理の中でも餃子・ゴマ団子・杏仁豆腐といった軽めの食事を食べながら、一緒に中国茶を飲む食事。
「飲茶」は中国の広東語から「ヤムチャ」と読み、それが日本でも定着をして同様に「ヤムチャ」と発音します。「インチャ」や「インチャー」と読むと中国語や香港読みとなりますが、日本では基本的に「ヤムチャ」となります。それを踏まえて「飲茶」は古代中国から続く伝統的な食文化で、中国茶を飲みながら点心を食べる事です。点心は餃子・小籠包・肉まん・饅頭・シュウマイ・春巻き・杏仁豆腐・ゼリー・酢豚といった中華料理の代表的なものはほぼ含まれ、また現在はそれぞれのお店によっても新たなメニューが点心となる事もありますが、一応は正式には豪華な料理であるフカヒレ・北京ダックなどにスープ類は除外されます。そもそも点心には「軽い食事」という意味もあるので、餃子などの一品料理を軽く食べながら中国茶を飲むのが正式な「飲茶」となるようです。一方でこれが日本式の「飲茶」の場合は、特にファミレス系といった全国チェーン店になると餃子など以外にも担々麺・ラーメン・チャーハン・フライドポテトなども点心メニューとするので、最早人気ある食べ物なら何でも含まれるところがあります。何より、中国に限らず日本でもビールなどの酒と一緒に餃子を食べるのは王道スタイルなので、お茶を飲む「飲茶」とは完全に違う食事スタイルになっていますが、それでも「飲茶」と呼ぶのが定着しています。強いて言えば、一品メニュー全般を「点心」扱いにして、ご飯やスープが付くのはランチやセットメニューと区別化しているようですが、これも店によっては曖昧なところがあります。また「飲茶」の食べ放題店も日本では多いので、本場の中国人からすると「軽い食事の点心食べ放題」となり少々意味が破綻していますが、それぐらい中華料理が日本に根付いているのでしょう。
飲茶の由来
「飲茶」は古代中国・唐時代が発祥とされ、仏教の僧侶が修行である座禅中の食事として提供されたのが始まりとされています。また、現在の点心を食べるスタイルは広東語からも広東省が始まりで、それが中国全土に広まり、日本にも明治時代初期に中華料理店が長崎に誕生をする頃に伝わったとされています。
飲茶の文章・例文
例文1.高校時代は何かと飲茶ばかり食べていたので、体重が数十キロも増えてしまった。
例文2.彼女と食べた横浜中華街の飲茶は今でも大切な思い出だが、そんな彼女も今では横浜の歓楽街でチャイナドレスを着るマフィア御用達の接客業をして、俺は川崎で輩の手下となって中華軍とは敵対するのだから実に奇妙な関係になった。
例文3.年々中華の脂っこい料理が辛くなり、飲茶と聞いただけでも悪魔に首を絞められている気分になる。
例文4.飲茶の中国茶とはきっとウーロン茶の事なのだろう。
例文5.中華PCやandroidをバカにする人にかぎってアニメ大好きの時代遅れな勘違い愛国者で、日本風にカスタマイズされた甘いだけの飲茶をたらふく食べては薄味の日本料理など殆ど口にしないでブクブク太り老け込み、それでも女子高生に好かれたくてクレジット購入のiPhoneで金持ちアピールをする。
「飲茶」を使った例文となります。
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飲茶の会話例
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今日は何を食べるか…。心の中に棲む大槻的な脳内サミットによると…。
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何小声でブツブツ言っているのよ。さっさと飲茶を食べに行こうよ。
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中国人がそこまで主張するなら、ふむ…、飲茶も悪くないか…。
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時々、漫画のキャラクターになりきるの不気味だから止めてよ。
「飲茶」を食べに行こうとする二人の会話内容です。男性の方は漫画「1日外出録ハンチョウ」のファンから、キャラクター・大槻になりきっています。
飲茶の類義語
「飲茶」の類義語には「中華料理」「中国料理」「おやつ」「軽食」「間食」などの言葉が挙げられます。
飲茶の対義語
「飲茶」の対義語には「朝食」「昼食」「夕食」「和食」「洋食」などの言葉が挙げられます。
飲茶まとめ
古代中国から受け継がれる伝統的な中華料理が「飲茶」です。基本的に中国茶を飲みながら餃子やシュウマイなどの点心を食べる事ですが、現代はあまり形式には拘らず中華の一品料理を楽しむスタイルを「飲茶」とするのが定着をしています。