「首鼠両端」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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首鼠両端(しゅそりょうたん)

「首鼠両端」は言葉から意味を理解するのは難しいです。”鼠”を使った四字熟語はいくつもあり、その中には難解なものから言葉通りのものまでありますが、この「首鼠両端」は難易度高めではないかと思います。しかし、これも不思議なもので一度覚えると、言葉が物語っているように思えなくもありません。では、詳しい解説となります。

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首鼠両端の意味とは

「首鼠両端」の意味は以下の通りとなります。
(1)ぐずぐずしてどちらかに決断できない。疑い迷う心で一方に決めかねる状態。
(2)日見。優柔不断
(3)穴から首を出した鼠が外の様子を窺う為、両側を見回す様から付けられた。
(4)”首鼠”は穴から首を出したネズミだが、他にも”躊躇”と同じ意味で、”両端”には疑いの心や二心という意味がある。

鼠が穴から首だけ出してきょろきょろしている様子が、人間には優柔不断や悩んでいる様に見えるので、そこから付けられた四字熟語が「首鼠両端」です。どちらが良いのか悩んでいる、決めかねている、迷っている時に用いられます。他にも現実的に多い使い方として、どちらにも付かない傍観的な立場の人に対して皮肉るのも、「首鼠両端」となります。

首鼠両端の由来

古代中国の歴史書「史記」の「武安侯伝」に記された「首鼠両端」を使った漢文が由来となります。

首鼠両端の文章・例文

例文1.新年会の幹事になったが、皆の意見を優先しようしたら、店選びが難しく首鼠両端になったので、結局は会議室で行うと決断した。
例文2.受験、就職、結婚など人生には首鼠両端となってしまう状況がいくつも降り掛かる。
例文3.人間は誰しも時には首鼠両端となりがちだが、そこで最適な判断をできる能力こそ求められる。
例文4.スポーツは一瞬の判断ミスが勝敗を分けるので、首鼠両端となる暇がない。逆に言うなら、首鼠両端を改善できるのもスポーツである。
例文5.どちらにするか悩んでいる時が幸せな時である。若い時は理解できなかったが、大人になり新車購入で首鼠両端となりあれこれ悩む時にやっと理解できた。

「首鼠両端」は悩んでいる状態を意味するので、そんな例文パターンとなります。

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首鼠両端の会話例

  • 今度のデートはどこに行く?

  • 映画も観たいけど、ドライブも行きたいし、買物もしたい。それに人気のレストランにも行きたいし、うーん悩むね!

  • そんなに候補があったの? 首鼠両端以上の悩み様だね。

  • 分かった。じゃあ、朝早くから夜遅くまでデートすれば、全部実現できそうだね。

デートの行き先があまりにも多く、それを「首鼠両端」とする会話です。

首鼠両端の類義語

「首鼠両端」の類義語には、「狐疑逡巡」「優柔不断」「ジレンマ」などの言葉が挙げられます。

首鼠両端まとめ

「首鼠両端」は、穴から首を出したネズミが周囲をきょろきょろする様子から、どちらにするか決断できない、優柔不断、悩んでいるなどの意味を持つ四字熟語です。

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