「駆けつけ三杯」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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駆けつけ三杯(かけつけさんばい)

「駆けつけ三杯」とは「飲み会に遅れた者が罰ゲームとして3杯の酒を飲み干す行為」です。昭時代の居酒屋などは、それこそ至る席や個室から「駆けつけ三杯」や「一気」という掛け声が店内に響き渡り、誰もが酒を飲みタバコを吸うのが当たり前で、飲まない人はとても肩身が狭かったのです。断れば雰囲気が悪くなるだけでなく子ども扱いやだらしない烙印を押されるので、そんな悪しき習慣の象徴が「駆けつけ三杯」と言っても過言ではありません。

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駆けつけ三杯の意味とは

「駆けつけ三杯」の意味は以下の通りとなります。
 (1)飲み会など酒席に遅れた者への罰として、有無を言わさず立て続けに3杯を飲ませる習慣。
 (2)昔ながらの酒席での悪い習慣で、遅れてやってきた者は問答無用で3杯のビールや酒を飲み干してその場を盛り上げる事で、周囲は「駆けつけ三杯」や「一気」とエールを送る。
”駆けつけ”は「急いで目的地に行く」「急いで目的地に来る」で、文字通り取れば目的地に着いたと同時に3杯を飲むのが「駆けつけ三杯」です。この諺は基本的には仲間内での飲み会や酒席でのみ使用され、その場を盛り上げる罰ゲームとなっています。用事などがあり飲み会の開始時に居ない者が後から遅れてやってくると、どんな言い訳も通用しないのでまずは3杯を飲まないとその場に入るのを許して貰えないという酒好きの界隈で古くから伝わる悪しき習慣です。もちろん、「駆けつけ三杯」といいながらも1杯で許す場合もありますし、酒豪ならもっと飲む事もあるのでケースバイケースで要はその場が盛り上がれば何でも良いのです。因みに「三杯」というのは日本ならではの伝統や縁起良さなどが関係しているそうで、1杯では少なくて酔わないし2杯や4杯は縁起が悪いとして3杯が適当として定着したそうです。現在はハラスメントなどの観点から飲み屋で公然と行われるのは大分少なくなっていますが、それでも昔ながらの友人同士などは手っ取り早い盛り上がりとして、逆にやらないのが不自然という空気感があるのも事実です。

駆けつけ三杯の由来

「駆けつけ三杯」の由来は江戸時代の小説集「滑稽本」の「七偏人」となります。

駆けつけ三杯の文章・例文

例文1.酒好きの姉は何を考えているのか、偶に実家へ帰ってくるなり一人で「駆けつけ三杯」と口にしてはビールや酎ハイを居間で飲み干した後に自分の部屋に閉じ籠る。
例文2.職場の飲み会で酔った課長が「駆けつけ三杯、絶対飲めよ!」と口にしたのをスマホのボイスレコーダーで録音したので、もし今後理不尽な事をされたらこれを証拠に労基に出向いてパワハラで訴える予定だ。
例文3.二十歳から毎日のように駆けつけ三杯なアルコール人生を送っていたら、四十前に妻と子供は愛想を尽かして出ていき、代わりに痛風がやってきて長い付き合いになるのが確定した。
例文4.まったく酒が飲めない下戸だが、その代わりにいつまでも食欲だけは旺盛な肥満体をキープし、そんな私の駆けつけ三杯は牛丼やラーメンを何杯も早食いする事だ。
例文5.飲み会ではワザと遅れていき、駆けつけ三杯を求められるとチャンスとばかりに飲み干しては酔ったフリをして、課長のハゲ頭を引っ叩き部長にデコピンをしても「記憶にありません」で言い通す。
「駆けつけ三杯」を使った例文となります。

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駆けつけ三杯の会話例

  • やっぱり遅れたなー。この仕事人間がー。まずはお決まりの…。

  • はいはい、駆けつけ三杯ですね。分かりました、飲みます。

  • ちょっと待って冗談だって。無理して飲まなくてもいいんだから。それにここは…。

  • スタバですよね。分かってますって。静かに飲みますので、ちょっとカウンターに行ってきます。

スタバで待ち合わせをしていた上司と部下の会話です。

駆けつけ三杯の類義語

「駆けつけ三杯」の類義語には「遅れ三杯」「後入り三杯」「今入り三杯」などの言葉が挙げられます。

駆けつけ三杯の対義語

「駆けつけ三杯」の対義語はありません。補足として「酒飲み」の対義語は「下戸」「甘党」「右党」などになります。

駆けつけ三杯まとめ

飲み会に遅れた者が周囲の酔った仲間などから飲むように促される習慣や罰ゲームが「駆けつけ三杯」です。最近はハラスメントとして強要は少なくなっていますが、同年代など友人同士が飲む場では「駆けつけ三杯」は公然と行われています。手っ取り早くその場を盛り上げますが、無理強いさせるのは時代の流れには合わないので注意するべきです。

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