駆逐(くちく)
駆逐とは、邪魔してくるものを追い出す、追い払う事を意味する言葉です。最近最終回を迎えた超人気漫画・アニメとなった『進撃の巨人』の中で、主人公のエレンがこの言葉を発したのが印象に残っている人が多いと思います。音や、何となくのニュアンスでこの言葉に意味を理解している人が多いかと思いますが、今回は「駆逐」という言葉の意味や由来なども含めて、詳しく解説していきたいとおもいます。
駆逐の意味とは
敵対するものや、邪魔をしてくるものを追い払うことを「駆逐」と言います。強い敵対心があっての行動だということを覚えておきましょう。上記で書いている『進撃の巨人』の例をあげると、自分たちの街に侵攻してくる超大型巨人に対して、主人公のエレン・イェーガーが発した言葉で自分たちの生活を邪魔して、恐怖に陥れる超大型巨人を排除するという意味合いで使われています。
駆逐の由来
「駆」は馬が早く走る様、「逐」は追い払うという意味があります。この二つを合わせて「駆逐」は本来は、馬などの乗り物に乗って的を追いかけるという意味でした。しかし次第に、馬などの乗り物に限定することはなく、敵を追い払うという意味でも使われるようになってきました。
駆逐の文章・例文
例文1.害虫を駆逐するために、多くの罠を仕掛ける。
例文2.悪い習慣によって良い習慣は駆逐された。
例文3.夏目漱石は不安を駆逐するために、書物に没頭した。
例文4.敵を駆逐するために、いくつかの策を用意する。
例文5.少年は突如現れた巨人たちを一人残らず駆逐することを決意した。
進撃の巨人のエレンは、巨人に対して強い敵対心を持っていたので、「駆逐」という言葉がぴったりですね。
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駆逐の会話例
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この前家に虫がいたって大騒ぎしていたけど、その後はどう?
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今のところは大丈夫よ。何しろ十個も罠を仕掛けたからね。
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そんなに置いたの!?よっぽど虫が嫌いなんだね。
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うん。私の家に入ってきた虫は一匹残らず駆逐してやるんだから。
ここであえて「駆除」とは言わず「駆逐」と言っているあたりに、虫に対する強い敵対心が感じられますね。
駆逐の類義語
駆逐の類義語には、「撃退」や「退治」「掃討」などが挙げられます。
駆逐の対義語
駆逐の対義語としては、礼を尽くして招くという意味の「招聘」が挙げられます。
駆逐まとめ
今回は、敵対するものや、自分の邪魔をしてくるものを追い払うという意味の「駆逐」という言葉について解説しました。この言葉は、対象に対してかなり強い敵対心を持っていなければ使うことはないので、私たちが日常で使うことはほとんどないかもしれません。しかし、アニメや漫画では登場する機会があってもおかしくないので、この言葉が強い敵対心を持つということを理解しておけば、より一層その世界観に入り込めるかもしれませんよ。