驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)
こんな時代だからこそ、昔の偉人が残した諺や言葉が身に染みる事ってありませんか? 例えば、驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)は、現代こそ重い意味となり、人々が共感すると思うのですが、どうでしょう。この諺は要約すると、どんな人でも驕り続けるといずれ滅びるという意味になり、強烈な風刺となっているのです。では、そんな「驕る平家は久しからず」についての解説をさせて頂きます。
この記事の目次
驕る平家は久しからずの意味とは
驕る平家は久しからずの意味は以下の通りとなります。
(1)地位や名声で威張り散らすと、何れは没落や凋落する。
(2)偉ぶるものは、長続きしないという教訓。
上記した意味となりますが、現代は油断をしないような注意喚起という面もあります。例えば政治家や権力者などがさらに大物に相談をして、そこで足元を救われないように注意として、この諺が使われたりします。もちろん、一般人が権力者などへの妬みとして使う方が多いですが、最近は問題発言をする政治家、事故や事件を起こしても逮捕されない所謂上級国民への怒りとして、「驕る平家は久しからず」がSNSなどを賑わせている面もあります。
驕る平家は久しからずの由来
鎌倉時代に作られた平家の栄華と没落を描いた「平家物語」からの冒頭部分「驕れる者久しからず」が、「驕る平家は久しからず」と表現され、今では有名になっています。かつて天下を掴んだ平家ですら、驕りや身勝手な行為や行動により、失脚を余儀なくされました。その事から、どんな人でも地位や名誉や権力などで威張るようなら、近い将来必ず没落するという例えや教えとして受け継がれています。
驕る平家は久しからずの文章・例文
例文1.問題発言や常識知らずの大臣に、驕る平家は久しからずとするのが国民の総意だ。
例文2.驕る平家は久しからずを教訓に、日々の仕事を取り組む。
例文3.有名大学に合格した息子が偉ぶるので、驕る平家は久しからずと一喝した。
例文4.驕る平家は久しからずの精神があれば、私の仕事も上手くいったのに今となっては残念だ。
例文5.驕る平家は久しからずの言葉を知って、平家物語に興味を持った。
有名な諺ですが、例文としては少し強引なものもあります。自分に対する時は戒め、他人には陰口的な使い方が多くなります。
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驕る平家は久しからずの会話例
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何か良い事があると、スグに調子にのる私には、驕る平家は久しからずを教訓としないとダメなんだよね。
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そうだね。調子に乗りやすいから(笑)。でも、本当は平家ほどの天下を築いた人でも失脚だから、一般人が少しぐらい調子に乗るのはいいんじゃないかなー、と私は個人的に思う。
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ああ、そうか! 確かに、一般人と平家では月とスッポンだよね。それに、嬉しくて舞い上がっているだけで、他人に迷惑を掛けたり身勝手な行動、威張り散らしなどもないからね。
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そうでしょう。だから、一般人にも通じる教訓は教訓だけど、政治家や権力者などに使う方が望ましいと思うよ!
「驕る平家は久しからず」についての、正しい使い方などについての会話内容です。
驕る平家は久しからずの類義語
驕る平家は久しからずの類義語には、「栄枯盛衰」「驕る平家に二代なし」などの言葉が挙げられます。
驕る平家は久しからずまとめ
「驕る平家は久しからず」は、どんな人でも地位や権力を笠に威張り散らすようなら、必ず失脚するという意味を持つ諺です。由来はその名の通り、平家物語の没落から来ていて、今でも現代人に通じる意味があり、多くの人に共感されています。