「驥をして鼠を捕らしむ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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驥をして鼠を捕らしむ(きをしてねずみをとらしむ)

今回の諺である「驥をして鼠を捕らしむ」を知っているなら、かなり諺に精通しているのではないでしょうか? それぐらい一般人には難解ですが、意味自体は言葉通りなので一度理解するとそのまま覚えられると思います。それではレベル高い諺である「驥をして鼠を捕らしむ」の解説となります。

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驥をして鼠を捕らしむの意味とは

「驥をして鼠を捕らしむ」の意味は以下の通りとなります。
(1)名馬に鼠を捕まえさせる事から、有能な人に退屈な仕事をさせる喩え。
(2)優秀な人物と知らず、誤って簡単で楽な仕事をさせてしまい能力を発揮させない。適材適所を見誤る。
(3)有能人物と無能人物の区別が付かない喩え。
”驥”は一日に千里も走れる名馬という意味で、そこから優秀や才能ある人としても使用される言葉です。そんな優れた人を鼠取りに使うのが、今回の諺「驥をして鼠を捕らしむ」です。よって、優秀な人物に誰でもできる簡単な仕事ばかり任せたり、また能力が発揮できない部署に配置する。他にも、有能人物と無能人物の見分けが付かない時にも、「驥をして鼠を捕らしむ」と使われます。

驥をして鼠を捕らしむの由来

「驥をして鼠を捕らしむ」は、中国戦国時代の思想家・荘子による”秋水”の漢文の一文が由来となります。

驥をして鼠を捕らしむの文章・例文

例文1.子供の頃、算数や理科が得意で勉強好きだったのに、体が大きい理由だけで柔道を習わされた。今でも両親のやり方は、驥をして鼠を捕らしむとしか思えない。
例文2.誰よりも優秀な同僚に対し、不愛想を理由で左遷する上司は、驥をして鼠を捕らしむではないかと問いただしたい。
例文3.高校や大学の有名な運動部は、監督の立場が強くなるので、独裁的な驥をして鼠を捕らしむようなやり方が今でも根強いと思える。
例文4.日本は出る杭は打たれるので、驥をして鼠を捕らしむような状況になりたくないなら、目立たぬように大人しくしているのが一番なのかもしれない。
例文5.本当に優秀な人は、周囲とのバランス能力も優れているのだろう。だから、驥をして鼠を捕らしむとなったと自覚があるなら、本人の責任もある。

「驥をして鼠を捕らしむ」を使った場合、優秀人物が能力発揮できないとする文章例となります。

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驥をして鼠を捕らしむの会話例

  • 高校時代に野球部だったって言う話、以前言いました?

  • 確か、キャッチャーだったんだよね?

  • そうなんですよ。でも、本当はピッチャー志望で実力もチーム1だったのに。監督の鶴の一言で、俗に言う驥をして鼠を捕らしむとするやり方で変えられてしまって…。今でも悔しいんですよね。

  • 本人の希望よりも、監督命令が絶対だものね。それで良い結果が出る時もあれば、悪い時もあるから。難しいよね。終わった事だから、あまり落ち込まないで。

学生時代の野球部において、監督の「驥をして鼠を捕らしむ」とするやり方で、ポジションが変更されたという会話をしています。

驥をして鼠を捕らしむの類義語

「驥をして鼠を捕らしむ」の類義語には、「千鈞の弩はけい鼠の為に機を発たず」「驥服塩車」「大器小用」などの言葉が挙げられます。

驥をして鼠を捕らしむまとめ

「驥をして鼠を捕らしむ」は、有能など能力が高い人に退屈や簡単な仕事をさせる事で、本当の能力が発揮できない喩えとなります。”驥”は一日千里も走れる名馬ですが、そんな名馬に鼠を捕まえるような勿体ない事をさせる事から、この諺が生まれました。

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