高みの見物(たかみのけんぶつ)
高みの見物とはどのような意味のことわざなのでしょうか?
インターネットによるグローバル化が進むこの時代、もしかしたらこの言葉はよりリアルに私たちの生活に入り込んできているのかもしれません。
この記事ではそんな「高みの見物」ということわざについてまとめています。
高みの見物の意味とは
高みの見物とは、「第三者の位置から事態を傍観すること」という意味があります。
当事者として首を突っ込まず、「これからどう事態が動いていくかな?」と見物するだけの状態です。
迷惑なことに巻き込まれたくないときや、自分と全く関係のない出来事が起こっているときなどに使うことができます。
今はインターネットであらゆる事件や出来事を目にする時代です。世界で起こっていることに対してネット上に書き込んだり、意見を言うのは自由ですが、実際にかかわることはほとんどありません。このような生き方も、ある意味「高みの見物」と言えるかもしれませんね。
いずれにしても、高みの見物はポジティブなことばというわけではなさそうです。ただし、単純にネガティブに使うだけでなく、中立的な立場にも使うことができます。
高みの見物の由来
高みの見物という言葉の由来は、詳しくわかっていません。
高みの見物の文章・例文
例文1.またあいつらけんかしてるぞ。高みの見物としゃれこもう
例文2.高みの見物ばかりして、ちょっとは手伝ったらどうだ
例文3.業績不振でつぶれていくのを、あの会社は手助けもせず、高みの見物をしていた
例文4.後輩たちの最後の晴れ姿だ。せめて高みの見物でもしに行くか
事態が収まるのを高みの見物で眺めていようと思ったら、まんまとあいつに引き込まれた
上記のように使います。「巻き込まれたくない」という時、第三者の位置にいるときにこの言葉が使えるでしょう。
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高みの見物の会話例
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今度のお前の予選試合、ミカも見に来るって言ってたぜ。
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え、そうなの?なんか、いやだなあ。
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なんでだよ。友達が応援しに来てくれるのに、うれしくないのか?
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だってあの子、自分だけシード権もらってもう本大会の出場決まってるのよ。高みの見物されてるみたいで、いやじゃない?
女性の試合を見に来る幼馴染について話しています。幼馴染にはそんな悪気はないはずですが・・・。
高みの見物の類義語
このことわざの類義語を見てみましょう。一番直接的なことばは「野次馬」です。出来事の周りでやいのやいの騒ぎ立てる人たちのことを指します。
別の言葉では「対岸の火事」ということばがあります。川向こうの火事は自分に何の苦痛ももたらさないことから、「自分に関係のない出来事」という表現方法で使います。
高みの見物まとめ
ここまで、高みの見物ということわざについて見てきました。
関係が希薄になってきている現代、時には高みの見物をするだけでなく、足を泥に突っ込んで出来事に介入していく男気も欲しい所ですね。