「鯱鉾」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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鯱鉾(しゃちほこ)

「鯱鉾」とは「竜と魚を合わせた伝説の海獣であり守り神」です。名古屋城の天守閣に君臨する黄金の「鯱鉾」が何といっても有名ですが、他にも全国各地には多く様々な「鯱鉾」が存在して人々に幸運をもたらし、また火事から守る存在として大切にされています。

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鯱鉾の意味とは

「鯱鉾」の意味は以下の通りとなります。
 (1)頭は虎や竜で背中は魚によく似た想像上の海獣。
 (2)宮殿や桜門や城郭などの両端に取り付けられた飾り瓦で、日本の伝統的な守り神とされる。
 (3)「鯱」だけでも「しゃちほこ」や「しゃち」と読み同義。
”鯱”は「海に生息する哺乳類の歯鯨」「シャチホコの略」「想像上の海獣」「海獣の飾り瓦」、”鉾”は「両刃の剣に柄をつけた武器」で、虎や魚を合わせた海獣でありそれを飾り瓦にしたのが「鯱鉾」です。「鯱」だけでも「しゃちほこ」と読み同義ですが、尻尾の形が武器である「鉾」のように反り立っている状態な事から「鯱鉾」とする事が多くなります。この「鯱鉾」は元々は海の守り神として人々から親しまれていて、それが神社や大門などの屋根の両端に取り付けられるようになりました。最も有名な「鯱鉾」は愛知県・名古屋城のシンボルとなる「金鯱」で、徳川家康が権力や権威を示すために取り付けたとされています。海の守り神とされるので、屋根に飾り付けると火災防止の火避けのまじない効果があるともされ、それが信じられて全国各地には屋根などに「鯱鉾」が瓦として付いているのです。また、高知県のよさこい祭りも「鯱鉾」の飾り物が有名で、踊りと共に祭りを盛り上げる演出になっています。よって、想像上の海獣であり飾り瓦ともなるのが「鯱鉾」で、縁起の良さや防災などの役割として人々から今も親しまれています。

鯱鉾の由来

「鯱鉾」は古代中国・宋時代の棟飾りとして日本に伝わり、飾り瓦としては鎌倉時代末期に長野県小県郡青木村「大法寺」に作られた「鯱鉾」が日本最古とされています。元々は左右2匹の「鯱鉾」は牙の形が違い、正面から見て右側が牙の大きいオス、左側は牙が小さいメスとなり、鉾のように反り返ったお腹には「海の守り神」という事から水が入っていて火事を防ぐと信じられています。

鯱鉾の文章・例文

例文1.名古屋城の鯱鉾を初めて見たときは感動した。
例文2.昔の人は竜や鯱鉾など様々な伝説の生き物を編み出し、その逞しい想像力には頭が下がる
例文3.天守を飾り、人々を火災から守るのが鯱鉾の役目である。
例文4.来年は鯱鉾の形をあしらったたい焼き激似スイーツがトレンドになるだろう。
例文5.暴走族や反グレチームの名前のようにも感じる鯱鉾だが、由緒正しい守り神である。
「鯱鉾」を使った例文となります。

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鯱鉾の会話例

  • せっかく名古屋旅行に来たんだから、食べてばかりいないで観光もしないと。

  • でも名古屋っていえばグルメでしょう。観光なんて、どこに行くのよ?

  • それは名古屋城は絶対のマスト。ほら、味噌煮込みうどんを食べたら鯱鉾を見に行くから。

  • うーん。私はホテルで寝ているから1人で行ってよ。

名古屋旅行をしている2人の会話内容です。

鯱鉾の類義語

「鯱鉾」の類義語には「シャチ」「魚虎」「オットセイ」「アザラシ」「怪獣」「化け物」「守護神」「守護天使」「海神」「鯱瓦」などの言葉が挙げられます。

鯱鉾の対義語

「鯱鉾」の対義語は厳密にありませんが、強いて挙げるなら「人間」「人」「疫病神」「山の神」などの言葉が挙げられます。

鯱鉾まとめ

名古屋城の最も高い屋根に設置されている竜と魚からできた守り神が「鯱鉾」です。このような想像上の海獣は「鯱鉾」と呼ばれ、元々は古代中国から伝わり、海の神様として2匹を1セットとして屋根に反り返らせるように設置すると火災を防ぐとして、全国各地の神社など重要な建物の屋根などに飾られていきました。

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