「黎明」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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黎明(れいめい)

「黎明」は明け方を意味していますが、それが今ではあるジャンルなどの始まりについて枕詞のように使われるのが多くなっています。例えば、「日本サッカーの黎明期は、Jリーグが始まる前の日本サッカーリーグで…」と、この様な使われ方となります。明け方と使うのは稀なケースで、現在は文化やジャンルなどの始まりを解説する際に用いられます。

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黎明の意味とは

「黎明」の意味は以下の通りとなります。
 (1)夜が明けて朝を迎える頃。明け方。夜明け。
 (2)物事が盛んになる前。新しい文化が始まる開始時期。
各スポーツ、音楽、文化などで、その始まり時期を「黎明」や「黎明期」として解説するのが、よくあるパターンです。例えば、日本音楽の歴史を振り返るとして、現在はJポップでその昔は80年代のアイドル、60〜70年代のフォークソングのように遡れて、その始まりを黎明期とします。実際にはある程度確立された文化やジャンルに使われ、日本音楽全体の黎明期として最も昔まで遡るのが多いですが、この辺りは当人の匙加減ともなります。どこを夜明け(始まり)とするかは難しい面もあり、それこそ日本音楽の歴史なら民謡などまで戻れますが、Jポップならここまで古く辿る必要はないです。一般感覚では、”Jポップの黎明期”とすると、精々数十年前の所謂松田聖子などのアイドルか、その後の小室哲哉などを指す事が多いです。この様に、「黎明(期)」は始まりを意味するだけに、どこを開始とするのかがポイントとなる言葉です。

黎明の由来

「黎明」の由来は不明ですが、”黎”には青黒い色、暗い、黒、もろもろ、頃合い等の意味があり、”明”には明るい、明るさ、あきらか、夜が明ける、物事を見分ける等の意味となります。これらを合わせた「黎明」は夜明け、新しい始まり等の意味を持つ言葉となりました。文献としては、小説家・池寛の「無名作家の日記」(1918年)に、「黎明」を使った一文が残されています。

黎明の文章・例文

例文1.ビートルズなどを生み出したロックの黎明期は、ブルーズにまで戻れる。
例文2.大晦日には家族で出掛け、元日となる黎明の瞬間を迎えるのが恒例になっている。
例文3.テレビゲームの黎明となると、ファミコンやスーパーマリオになる。
例文4.現在の日本サッカーは世界的にも急激に成長し、それは黎明期の日本サッカーリーグの頃からは信じられない勢いや人気がある。
例文5.携帯電話が普及し数十年したら一気にスマホで溢れ、黎明の頃のガラケーはとっくに忘れ去られている。

「黎明」を夜明け、新しい始まりとした例文となります。

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黎明の会話例

  • パソコンの黎明期って、いつになるんだろうね。

  • 昔はワープロだったんでしょう。そして、Windowsが発売されるのに、徹夜で並んだりしていたんでしょう。平和だよねー。

  • ワープロって文章だけでしょう。それに、確かその前にパソコンはあったはずだよ。凄く大きくて、何十万や百万ぐらいの高額だと思ったけど。

  • あー、何かニュースとかで見た記憶がある。アップルが最初かな。それとも違うメーカー? どちらにしても、若い私たちはパソコンの黎明期を覚えていないよ。それに、日本メーカーも昔は多かったけど、今は撤退しているでしょう。それは黎明期を知らなくて当然!

パソコンにおける「黎明期」について、男女2人が会話をしています。

黎明の類義語

「黎明」の類義語には、「草創」「形成」などの言葉が挙げられます。

黎明まとめ

「黎明」は夜明け、始まり、新しい文化などの開始を意味する言葉です。現在は令元年なので、タイミング的にも注目を集める言葉の一つとなっています。使い方は、現在流行っている文化等に対し、その初期はどうだったのか解説する際に用いられる表現です。

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