「齟齬」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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齟齬(そご)

齟齬には意味が近い別の表現がいくつかあり、その中でもこの言葉を使う機会は少ないですが、敢えてこれを使うことで、意味が強調できたり、厳格さを表現することができます。読み方は「そご」になります。ただし、使うシーンについては注意が必要ですので、意味やシーンに応じた使い方についてもわかりやすく解説をしていきます。

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齟齬の意味とは

この齟齬とは、食い違う、合わない、対立しているという意味で使う言葉です。何かの2つに対して齟齬があると言った場合、そう表現した両者に食い違いがある、合っていない、もしくは対立関係にあると解釈してください。
ただし、決して相手に対して直接使ってはいけない言葉です。自分とその相手の意見に違いがある時(つまり、自分が当事者の時)にこの言葉を使ってしまうと、その相手に対して失礼となってしまいます。また、言葉の使い方も知らないのかと思われてしまう可能性もあるので、この言葉は第三者的な立場において、何かの2つの関係に対して使う言葉だと覚えておきましょう。

齟齬の由来

齟齬という言葉の由来は、”齟”が噛み合わせを表現し、”齬”が違い(たがい)を表現することから、この2つを続けて、”噛み合わせが合わない”という意味になるからです。尚、「そご」と発音し、これらの齟と齬という言葉は、この齟齬以外ではまず見掛けることはありません。

齟齬の文章・例文

例文1.あの2人の意見には齟齬があるようだが、どちらが正しいのか難しいところだ
例文2.後から齟齬が発生する可能性があるので、きちんと文章で残しておいてください
例文3.従来の見解との齟齬は気にしないで、積極的にアイデアを出して欲しい
例文4.齟齬はあって当たり前だから、それをチェックしてください
例文5.この件は何故かいつも齟齬が出てしまうが、その原因が今ひとつ分からない
齟齬は客観的に見て、そう思える時に使う言葉です。厳格な表現であると共に、使い所を選ぶ言葉なので、その為にあまり目にしたり、聞いたことがない場合も多いのです。

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齟齬の会話例

  • この間の会議の内容、すごく変だったよね。お互いの主張が全く食い違ってて。

  • あとでもめる原因になりそうね、議事録があるから齟齬があっても何とかなると思うけど。

  • 議事録でそこまでわかるのかな?録音しておいたほうが、分かりやすいんじゃないの?

  • 確かにそうだけど、でもそれができないから議事録を書いているんでしょ?

以前、おこなった会議について話している様子です。このように、頻繁に齟齬が生じている場面に出くわすことがあると思います。そのときに、互いの意見を整理できるような人になりたいですね。

齟齬の類義語

齟齬の類義語には、「矛盾」、「差異(差違)」があり、慣用句にも、「辻褄が合わない」という言葉があります。
矛盾は全く(話が)合わないという意味なので、噛み合わないという齟齬の意味とは多少異なりますが、差異はかなり近い意味の言葉です。そして、この差異には自分を絡めて使っても構わないという性質があります。
辻褄が合わないという言い方も、差異とほとんど同じように使えます。ただし、第三者として使う場合には、齟齬が一番厳格な表現になります。

齟齬まとめ

齟齬は使い方(使うシーン)が難しい言葉ですが、特に若い人が”違いがある”、”違うようだ”ということに対して、この言葉をうまく使えると、日本語をよく知っていると感心してもらえるかもしれません。ですが、あまり頻繁に使うと、無理に使っていると思われてしまい、逆効果なので気を付けてください。

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