Apple to Apple(アップルトゥアップル)
「Apple to Apple」とは「商品やサービスなどにおいて同一条件での比較となるビジネス用語」です。ある商品を類似商品と比較する際に条件を同じにしなければ不平等となるので、その比較は無意味になります。ですからビジネス現場では、自社と他社の商品を比較する際に合言葉のように「Apple to Apple」として、改めて詳しく説明しなくても常識として「同一条件」となるのです。
この記事の目次
Apple to Appleの意味とは
「Apple to Apple」の意味は以下の通りとなります。
(1)同一条件での比較を意味するビジネス用語。
(2)2つ以上ある物を互いに同じ条件下で比較する際に用いる表現。
「Apple to Apple」は直訳すると「リンゴからリンゴ」や「リンゴとリンゴ」ですが、現在は特にビジネス現場で用いられる専門用語として「2つ以上ある物を同一条件で比較や検討する」といった意味合いで使用されています。少々スラング的な感もありますがビジネス現場で多用される事が多い正真正銘のビジネス用語で、ニュアンスとしては「同一条件の対比」「同一条件の比較」として日本でも使用される頻度が増えていて、外資系やIT系などでは日常的と言っても過言ではありません。例えば企業での製品開発の会議などでは同一条件の比較を「Apple to Appleにした結果」「Apple to Appleで比較する」といった風になります。要するに「同一条件」「同一基準」「同一規格」といった意味になるのが「Apple to Apple」です。補足として、アメリカでも日常会話では滅多に使用されないようなので、飽く迄もビジネス現場のみの専門用語に留めておくのが無難ではないでしょうか。
Apple to Appleの由来
「Apple to Apple」の由来などは残念ながら不明です。発案者やどの企業から始まったのかなどについて分かりませんが、日本では2010年代になってからビジネス用語として広まっていきました。
Apple to Appleの文章・例文
例文1.部長の口癖はApple to Appleで、これを言うのは機嫌が良い証拠だと思っている。
例文2.新商品開発会議では一体誰が「Apple to Appleで比較」と言うか、毎回同僚とランチ代を賭けている。
例文3.職場でApple to Appleと無理難題を押し付けられるよりも、早く家に帰ってApples In Stereoを聴いていたい。
例文4.納期まで一ヵ月を切ったというのに、今更「Apple to Appleでやり直せ」と言われてもこっちが困る。
例文5.商品企画部は何かと簡単にApple to Appleと捨て台詞を吐いて立ち去るが、現場では時間と余裕もないので物事をそんなに簡単に進められないとまったく理解しておらず腹立たしい。
「Apple to Apple」を使った例文となります。
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Apple to Appleの会話例
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仕事がまったく終わらない…。そっちはどう?
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こっちも行き詰っています。ちょっと休憩していいですか?
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じゃあ俺もそうするわ。でも、なぜ上の人は簡単にApple to Appleってお任せするのか…、理解に苦しむな。
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ですよね。何かうちの職場って、Apple to Appleと言った人ってその後に全くフォローしないで、後から文句ばかり言いますよね。
溜まった仕事に疲弊する同僚の会話となります。
Apple to Appleの類義語
「Apple to Apple」の類義語は英語表現では「same condition」、日本語では「同じ立場」「同じ土俵」「同等立場」などの言葉が挙げられます。
Apple to Appleの対義語
「Apple to Apple」の対義語はありません。補足として「同一」の対義語は「不同」「差異」「不等」、「条件」の対義語は「無条件」などの言葉が挙げられます。
Apple to Appleまとめ
「Apple to Apple」は主に外資系やIT系企業が好んで使うビジネス用語で、「同一条件下の比較」という意味になります。「リンゴとリンゴ」から商品や情報などを比較する用語になるのは少々理解に苦しみますが、ある種の欧米的な価値観や文化ならではの言葉として受け入れるべきでしょう。