bop(バップ/ボップ)
「bop」とは「”良い曲”や”凄い曲”といったお気に入りアーティストの楽曲を称賛する英語スラング」です。英語のスラングは使い方が難しく、日本人が上辺だけを拝借して適当に使うと本来のニュアンスが分かっていないのでどうにもおかしくなります。ですが、本場のスラングを何気に使うと英会話をマスターする以上に格好が良いのも事実ですよね。そんな時には簡単なスラングである「bop」などから手始めに使ってみるのが良いのかも知れません。
bopの意味とは
「bop」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語スラングで素晴らしい楽曲を称える際に使う言葉で、良い曲・最高の曲・神曲といった意味になる。
(2)殴る。叩く。強く打つ。乱暴にする。
(3)ジャズの音楽スタイル「ビバップ」。踊る。ノリが良い曲で踊る事。
(4)工業分野の略語。
(5)ビジネス用語で所得別人口構成ピラミッド「base of the economic pyramid」の頭文字からなる略語で、低所得者層や貧困層として用いる表現。
「bop」は複数の意味があり様々な場面で使用されますが、アメリカ(や日本)では特に若い世代がスラングとして「良い曲」「素晴らしい曲」といった意味合いで用いるケースが増えています。もちろんそれ以外の従来通りの「叩く」や「音楽ジャンルのジャズのビバップ」といった形で使用する事もありますが、そういった場合は前後の文脈から理解する必要があります。では英語スラング「bop」としてですが、要するに自分がお気に入りのアーティストやバンドやアイドルグループの新曲などが素晴らしいと思ったら、SNSなどで「○○の新曲は神すぎてbop」や全文英語で「full of bop」や「it's a bop」といった風に使います。アメリカ人などが仲間とメッセージやり取りする場合は当然全て英語で合間に「bop」を使いますが、影響を受けた日本人の場合は文章の最後で「bop」や複数形「bops」とするのが多いです。
bopの由来
「bop」の由来は1940年代に流行ったジャズのジャンル「ビバップ」(bebop)とされています。それまでは大人数による軽快な曲を演奏する「スウィングジャズ」が主流でしたが、徐々に演奏メンバーを減らしてよりむき出しで激しくも暗いジャズである「ビバップ」へと流れが変わっていきます。より即興的なプレイがジャズとしてコアな音楽ファンから称賛されますが、逆に一般層からは難しいや楽しくないと徐々に敬遠され始めます。そんなジャズの歴史である「ビバップ」から拝借した現代のスラングが「bop」で、ジャズだけに音楽の良い曲といった意味で使われます。
bopの文章・例文
例文1.イギリス人の友人からお勧めバンドの曲を紹介され、メッセージにはbopが何度も書かれていたので相当良い曲なんだろう。
例文2.音楽オタクとして65daysofstaticの新曲はbopだが、13th Floor Elevatorsの発表曲もbopだと声を大にして言いたい。
例文3.どのバンドやアーティストの曲でもファン以外はアルバム全曲が「full of bops」とは思わず、どれもどこかで聴いたような在り来たりな曲で溢れている。
例文4.渋谷や恵比寿のクラブには夜な夜な若い客が集まるが、その99%はbopな曲を聴きにきた訳ではなく、異性との出会いや酒・クスリを求めている。
例文5.アーティスト側やファンが新曲をbopとする場合は大抵でゴミ曲で、普段音楽を聴かないような人が興味を示せば本当の名曲でありbopという事になる。
「bop」を使った例文となります。
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bopの会話例
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ヤバいわ。この曲はマジで神ってる。bopだわ。
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メタルバンドの新曲を未だに絶賛し、bopなんて言うのはあんたぐらいよ!
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そういうお前は韓国や中国アイドルの曲をbop、bopうるせーよ。この反日!
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反日って、欧米だって日本人差別ばかりじゃない。
音楽趣味が一致しない恋人同士が相手の好きなジャンルに対して文句を言い合っています。
bopの類義語
「bop」の類義語にはスラングとして「良い曲」といった意味合いの「killer song」「good tune」「OMG(Oh my god)」などの言葉が挙げられます。
bopの対義語
「bop」の対義語にはスラングとして最悪といった意味合いの「suck」「scum」「fat-ass」などの言葉が挙げられます。
bopまとめ
ジャズのジャンル「ビバップ」から誕生した言葉で、現在は音楽の良い曲を称えるスラングとなっているのが「bop」です。基本的には英米の若者が使う表現なので日本ではまだそこまで定着をしていませんが、アメリカ人などは普通に友人とお気に入りの曲を「bop」と絶賛するので覚えておく必要がありますし、今後は日本でもZ世代などへ一気に広まるかも知れません。