clapback(クラップバック)
「clapback」とは「相手から悪口などディスられた時の巧みな反論や上手い返しといった対応を指すスラング」です。アメリカやイギリスのドラマや映画を観ていると、全てとは言いませんがとにかくセリフが多いと思いませんか? 何をあんなにベラベラ話す事があるのかと感心しますが、それが文化という事なのでしょう。ですから、仲間内でもズケズケと物を言い合うので反論される事も多く、そんな生活スタイルから誕生したスラングが「clapback」です。
この記事の目次
clapbackの意味とは
「clapback」の意味は以下の通りとなります。
(1)相手からの悪口や嫌味といった批判を、ユーモアなども交えつつ更に巧みに反論する事を指す英語スラング。
(2)ディスられた相手よりも上手にディスり返す事から、アメリカでは反論が上手い際に使う若者が好むスラング表現。
”clap”は「両手を叩く」「拍手」「ブレーキをかける」、”back”は「後ろ」「後方」「戻る」で、この2つを合わせて「批判に反撃する」や「反論が巧みで拍手する」といった意味合いになるのが「clapback」です。現在はスラングとして扱われる事が多いですが、元々は「反論」や「反論に対しての拍手」という意味があり、ニュアンスとしては近年は「巧みな反論」と認めて「clapback」となります。ですから、単なる反論ではなく、周囲の人が関心したり、ディスりに対してそれは見事なディスり返しと認めたという証拠となる言葉です。さらに踏み込むなら、アメリカ人などは人との会話が好きなので、時にはエスカレートして興奮した言い合いも日常茶飯事なのでしょう。そんな時に嫌味を言ったり言われたりして、場を治めるような役割もあるスラングが「clapback」ではないでしょうか。大抵の場合は、嫌味を言ったつもりなのに逆に上手く言い返されたら、それ以上は何も言い返せなくなるものです。ですから、見事な返しだとして拍手の意味がある「clap」が付いたようです。
clapbackの由来
「clapback」の由来として言葉としては昔からありましたが、スラングとして若者などから認知されるようになったのはヒップホップアーティスト・Ja Ruleが2003年に「Clap Back」というヒット曲を出したのが影響をしています。
clapbackの文章・例文
例文1.お笑い芸人のトークなどはそれこそ、clapbackの能力高さが求められる。
例文2.普段から捻くれているので、ちょっとした批判にもclapbackがしたくなってウズウズするがチー牛なので何もできない。
例文3.TwitterなどSNSの世界は批判ばかりされるので、clapbackが出来るぐらいのメンタルがないならやらない方がいい。
例文4.いつも嫌味を言うジョニーに黙っていたら、親友が「clapback at johnny」と忠告して文句を促すので、今度は反撃すると決めた。
例文5.日本の論破王なら外人相手に文句を言われても華麗にclapbackをしてしまうと信者は期待するだろうが、実際は得意の論点ずらしが関の山だろう。
「clapback」を使った例文となります。
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clapbackの会話例
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俺のTwitterが荒れていて…。
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そうなの…? ちょっと、これ酷くない。ブロックするかclapbackぐらいしなさいよ。
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分かっているけど、炎上するのもいいかなと思って…。放っておけばいつかは鎮火するし…。
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もう、何でも面倒がっているから余計に攻撃されるのよ。ディスり返してclapbackあるのみよ。
Twitterが荒らされている知人男性にアドバイスを送る女性という内容です。
clapbackの類義語
「clapback」の類義語には反論や否定のスラング「disrespect」「diss」などの言葉が挙げられます。
clapbackの対義語
「clapback」の対義語には同意に関連するスラング「Yep」「Yup」「Exactly」「Quite」「That’s true」などの言葉が挙げられます。
clapbackまとめ
相手から批判や中傷された時に上手く反論したり言い返すスラングが「clapback」です。黙って受け入れるのではなく、批判を逆手に取って言い返すのがアメリカというか英語圏ならではの対応として、周囲はまるで拍手喝さいを送るような事から「clapback」となります。