ECMO(エクモ)
皆さんはECMOという医療機器をご存知でしょうか?コメディアンの志村けんさんが新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)にかかってしまった時に使われた医療機器として一時期話題になりました。このECMO、単なる人工呼吸器ではないといわれますが実際どのような仕組みでどのような時に使用されるのか。重症化した肺炎患者の「最後の切り札」として使われるこのECMOに関して徹底的に解説していきます。
ECMOの意味とは
ECMO(体外式膜型人工肺)とは、人の体から血液を抜き出し、二酸化炭素を人工的に除去し赤血球を酸素化して再び体内に戻す装置。簡単に言うと、肺による血液への酸素供給と二酸化炭素除去が困難になった時にそれらの代わりをする機械です。なので、使用基準はその医療施設ごとに決まってはいますが、基本的に肺機能が少しでも機能し軽度な治療法で治る見込みがある時には使われません。最初に使われたのは1965年で新生児に対して使われ、現在に至るまでの約51,000人による報告では、新生児呼吸不全の75%の生存、小児呼吸不全の56%の生存、および成人呼吸不全の55%の生存という結果を残しています。
ECMOの由来
1950年代にジョン・ヘイシャム・ギボンによって最初に開発され、その後C・ウォルトン・リレヘイ(C. Walton Lillehei)によって開発された体外式膜型人工肺の英語、「ExtraCorporeal Membrane Oxygenation」の頭文字からECMOとなりました。
破落戸の文章・例文
例文1.ついに彼もECMOを使う段階にきた。
例文2.ECMOを使う必要性は少ない。
例文3.新型コロナウイルスによりECMOがより必要になるだろう。
例文4.ECMOを使うにはそれなりに知識を持った人が必要だ。
例文5.彼女は危機的な状況だったがECMOにより一命を取り留めた。
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ECMOの会話例
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この肺炎患者の方には人工呼吸器による酸素供給では改善の見刺しが見られません。
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原因はなんなの?
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喫煙による肺機能の低下や年齢によるものだと思われます。
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わかったわ。そうなったらECMOを使うしかないですね。
きっと医療現場ではこのような会話をしているのかもしれませんね。
ECMOの類義語
「ECMO」の類義語には肺機能だけではなく、心機能も補助するPCPS(経皮的心肺補助)があります
ECMOまとめ
「ECMO」とは体外的に肺機能の代わりを果たす医療装置です。普段はほぼ聞かないものですが、新型コロナウイルスの流行している今や過去にもSARやMARSのようなコロナウイルスがあったように、また新しいウイルスや病気が蔓延し自分や身の回りの人が使う時が来るかもしれません。そのような時のためにも軽く知っておいて損はないのではないでしょうか?