「FA宣言」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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FA宣言(えふえーせんげん)

FA宣言とは、プロ野球で一定の条件をクリアした選手に与えられる権利で、選手が現在の所属球団から他球団への移籍を望む際に意思表示や他球団との交渉を行うことができるものです。毎年、プロ野球のペナントレースで終盤を迎える頃、FA宣言についての話題が大きくなります。時には球団を代表するような選手のFA宣言もあるため、大きな注目が集まります。今回は、そんなFA宣言について解説していきます。

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FA宣言の意味とは

FA宣言の意味は、フリーエージェント宣言の略で、プロ野球で一定の条件をクリアした選手に与えられる、現在の球団から他球団への契約を自由に行えるという権利を行使することです。FAの権利を取得するための一定の条件というのは、国内の場合、1軍に8シーズン(大学、社会人から入団の選手は7シーズン)在籍するする必要があります。また、海外の場合は9シーズンです。1シーズンは145日以上1軍に選手登録されていることがカウントの条件となっています。国内FA権は、日本の12球団との交渉が可能となり、海外FA権はメジャーリーグをはじめとする日本以外のどの球団とも交渉が可能になります。FA制度の特殊なルールとしては、選手を年俸別にランク分けされており、もし自球団の選手がFA宣言をして他球団に移籍した際に、選手の戦力地のアンバランスが大きくならないように、移籍先の球団からランクに合った選手を一人代わりに獲得できる人的補償や、その選手のランクに見合った金銭を受け取れる金銭補償といった制度もあります。FA宣言はプロ野球選手が行なうものですが、2021年のシーズンオフでは東京ヤクルトスワローズのマスコットキャラクターであるつば九郎がFA宣言をしたことが話題となりました。このFA宣言には、自治体や企業など100件を超えるオファーがあり、最終的には東京ヤクルトスワローズに残留をすることを発表しましたが、SNSやメディアでも大変注目を集めていました。最近では、社員の希望に沿った働き方を実現するために、社内FA制度というのを設けている会社もあり、一定年数部署に在籍したら、別の部署に異動の希望を出すことができるというのもあるようです。

FA宣言の由来

プロ野球でFA制度が初めて導入されたのは1993年です。当時選手会会長で阪神に所属していた岡田彰布が、FA制度導入に向けた中心的な役割を担ったとされています。初年度にFA宣言をして移籍した選手は松永浩美(阪神→ダイエー)、駒田徳広(読売→横浜)、落合博満(中日→読売)、石嶺彦(オリックス→阪神)の4人です。FA制度ができて以降年俸の高騰も増え、プロ野球選手にとっても大きな制度となりました。

FA宣言の文章・例文

例文1.毎年シーズンオフにはFA宣言の動向が気になる。
例文2. 落合博満の40歳でのFA宣言はなかなかの決断だったのではないだろうか。
例文3.つば九郎のFA宣言は意外にもメディアで大きく注目されていた。
例文4. FA宣言は選手にとっても大きな決断だろう。
例文5. FA宣言後の残留を認めない球団もある。
FA宣言を使った例文になります。例文5のように、FA宣言後の残留は認めない球団もあります。その理由としては、元々残留の意思はあるもののFAで他球団からの提示を見たうえで年俸交渉を行う選手も少なくないからとされています。

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FA宣言の会話例

  • 今年のFA宣言は結局中日の又吉選手だけだったね。

  • そうだね、FA宣言するか注目されていた選手もほとんど残留だったね。

  • 近年はFA権を持っていても宣言せずに残留する選手も多いよね。

  • 日本のFAはメジャーリーグほど盛り上がらないみたいだね。

FA宣言について話している様子です。近年はFA権を持っていながらも行使せず残留する選手が多いようですね。

FA宣言の関連語

FA宣言の関連語として、「自由契約」や「トレード」などがあげられます。

FA宣言まとめ

FA宣言とは、プロ野球選手が持つFA権利を行使する際に行なわれることでした。メジャーリーグではFAの権利を取得した選手は自動的にFA選手として自由に契約ができるようになりますが、日本ではFA宣言をしないと他球団との交渉ができず、さらにFA宣言後の残留を認めない球団も多いことから、選手にとってFA宣言をすることが球団への誠心を見せるためのもののようになってしまっていると言われています。メジャーリーグほど日本のFAが盛り上がらない要因として、そこは大きく影響しているのかもしれないですね。

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