NDA(エヌディーエー)
聞き慣れない言葉の「NDA」ですが、最近のネット社会や契約社会、秘密保持の世の中では欠かせられなくなっています。皆さんも、ネット上で何かしらの契約などをする際にサインを要求された覚えはありませんか? そこには、秘密を外部に洩らさない等の項目があるのです。これらが「NDA」で最近は経済産業者がひな形を公開するほど、常識になっています。
NDAの意味とは
「NDA」の意味は以下の通りとなります。
(1)英語では「Non-disclosure agreement」、日本語訳にすると「秘密保持契約」。
(2)取引上で知り得た情報を、取引目的以外の利用や他人への開示・漏洩を禁止する契約。
(3)公開前の情報を外部に漏らさないと約束し、その契約をする。
(4)別名「機密保持契約」「守秘義務契約」、別表記「CA」(Confidentiality Agreement、秘密保持契約)。
要するに、企業で働く一社員でも、或いは経営側で他企業と取引をする際でも、そこで知り得た情報を一切外部に公開しないと、書面で約束する契約となります。仕事をする上で、営業など業務に関するものだけでなく、個人情報や一見すると無意味な情報なども入手できます。それらを厳密には、弁護士や公認会計士など一部例外を除き、絶対に外部に公開しない、秘密を洩らさないという取り決めです。最近はトラブルを避ける為、取引の際には事細かく権利関係が含まれます。また、「NDA」を結ぶのは経営者側であるが、情報が洩れるのは大抵で現場の社員からとなるので、どんなにルール作りを鮮明にしても、社員への教育やモラル徹底が「NDA」を結ぶ上で重要となります。
NDAの由来
「NDA」に関して、残念ながら詳しい由来などは分かっていません。近年注目を集める「NDA」ですが、いつ頃から導入されたのか等の詳細が不明です。秘密保持の概念や意識は大正時代などの戦前からあり、戦力となる武器を隠したり情報を漏らさないとする上で重要でした。法律として制定されたのは、アメリカの影響を受けたのは間違いないですが、それらの経緯などが不明です。
NDAの文章・例文
例文1.弁護士を目指しているので、NDAに関する書類について学んでいるところだ。
例文2.大企業同士が取引するほどNDAが重要なので、いくつもの書類にサインが必要となる。
例文3.NDAとは、仕事上で入手した情報を絶対に外部に漏らさないと覚えれば間違いない。
例文4.誤って情報が外部に漏れ、莫大な損害を被るのを避ける為に、念には念を入れてNDAを慎重に結ぶ。
例文5.NDAがあれば万が一にも損害賠償を受け取れるが、それを立証するのが困難な場合も多いので、事前に賠償金額を決めるパターンも多い。
「NDA」を使った解説的な例文となります。
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NDAの会話例
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情報化社会だから、何かと守秘義務が要求されるよね。
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それはそうだよ。ライバル会社に新製品情報が流出したら大損害でしょう。
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だから、最近はNDAが叫ばれているんだね。確か、経済産業省も本腰を入れているね。
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それは日本の企業を守る為なら、頑張るしかないよね。後から日本企業がアメリカや中国企業から訴えられたら、堪ったもんじゃないものね。
「NDA」に対して経済産業者も力を入れているという会話です。
NDAの類義語
「NDA」の類義語には、「個人情報委託契約書」「フランチャイズ契約」などの言葉が挙げられます。
NDAまとめ
「NDA」は英語では「Non-disclosure agreement」、日本語訳にすると「秘密保持契約」です。要するに、仕事上などで入手した情報を外部に漏らさない契約となります。最近は、情報管理が徹底され、万が一でも外部に漏れると甚大な損害賠償を請求されるケースが増えています。企業同士が取引をする際に、互いに守る意味を込めて「NDA」をする事で円滑に業務を進めていくのに役立ちます。