Op-ed(オプエド)
「Op-ed」とは「新聞などのメディアにおいて影響力を受けない社外人物による自由な独自見解の記事」です。新聞とは事実や真実を伝えるべきですが、政治や経済的な圧力を受けると例えば悪事に対する追及が弱腰になる事もあります。そんな際に便利なやり方の一つが部外者による反論や異論を唱える記事「Op-ed」を掲載するというやり方なのです。もちろんこれは諸刃の剣ともなり兼ねませんが、様々な角度からの異論という記事は大事にして残すべきなのです。
Op-edの意味とは
「Op-ed」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「opposite the editorial page」や「opposite editorial」の略語で直訳すると「論説」や「論評」だが、社外アドバイザーなど外部者による新聞記事への独自意見や反論見解の寄稿。
(2)新聞などのメディア報道に対して部外者である社外筆者の意見や寄稿を指すメディア用語。
新聞記事とは通常は自社内の社員が記者となって執筆するスタイルだがこれでは偏った意見になりがちなので、バランス的な配慮から社外の人物を招いて記事を書いてもらう方法が「Op-ed」です。正式名称は「opposite the editorial page」や「opposite editorial」で直訳すると「論説」や「論評」となりますが、ニュアンスとしてはその新聞社に忖度しない人物による独自の意見や見解といったところです。新聞における「社説」とはその会社を代表した主張となるので、ある種のスポンサーや政府に配慮する意見となる場合も暫しありますが、対する「Op-ed」は自由な立場で「社説」にも独自意見や反論・異論が可能となります。ですから、社を立てて表立っては言えない意見なども「Op-ed」を通して批判するケースもあるそうです。よって「社説」は社内の上級職の編集委員などが務め、「Op-ed」は社外人物の署名付きという記事になります。
Op-edの由来
「Op-ed」を導入したのはアメリカを代表する朝刊の新聞を発行する「ワシントンポスト」で、1970年9月21日の紙面から言論の自由化や活性化を目的に導入しました。しかし、時代が移り変わりライバル紙でもある「ニューヨークタイムズ」は2021年4月26日の記事で今後は「ゲストエッセー」と呼ぶと、名称変更を発表しました。因みに補足としては、「ニューヨークタイムズ」が最初に「Op-ed」を導入したという説もあります。
Op-edの文章・例文
例文1.古いメディアである新聞を今でもお布施のように購読している目的はOp-edが楽しみだからだ。
例文2.Op-edで名を馳せると次はワイドショーやニュース番組に呼ばれて独自の意見を求められる立場になる。
例文3.トランプ元大統領といった過激な声が真実のように語られる世の中になると、Op-edでどんなに事実を訴えても支持者には受け入れられず敵と見做される。
例文4.ロシアや北朝鮮ではOp-edなど存在すらできないだろう。
例文5.論破ばかりするタレント気取りも根底にあるのはOp-ed的な物の見方なんだと思うが、いかんせん知識が足りないので単なる逆張りで終わってしまう。
「Op-ed」を使った例文となります。
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Op-edの会話例
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ところで新聞って購読している?
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私達の頃って社会人になったら購読しろって教えられたわよね。その名残で今でも購読しているのよ。そっちは?
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俺は2〜3年前に契約を止めたよ。忙しくて殆ど読まないしね。でも時々はOp-edを読みたくなるかな。
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私もそう。Op-edや社説は納得する事も多いから興味深いのよね。
職場の同僚同士が新聞購読についての会話をしています。
Op-edの類義語
「Op-ed」の類義語には「社説」「コラム」「エディトリアル」「エッセイ」「リポート」「論文」などの言葉が挙げられます。
Op-edまとめ
新聞記事に対して同一紙面で外部の人物による独自見解や反論といった自由な記事が「Op-ed」です。その新聞会社に所属する会社員ではないので歯に着せぬ記事となるので注目を集めましたが、新聞以外にもテレビや雑誌やネットといったメディアが登場をすると、徐々に影響力は低下していくようになります。