SAFE

世の中には略称が「SAFE」となる様々な言葉がありますが、ここで紹介するのは、投資の世界で使われるSAFEです。

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SAFEの意味とは

投資の世界でSAFEと言えば、主にベンチャー企業が資金を調達する為に用意しているスキーム(手段)です。実際には、その会社として販売する権利を指します。

会社がこれを販売し、売却できれば、その額面の資金を調達できます。SAFEは株式や社債ではなく、将来的にその会社の株式に転換できる権利です。直接株式を所得できたり、社債のように金利が支払われることはありませんが、支払った金額分より、多くの株式に転換できる権利なのが特徴です。

満期などの期日の設定はなく、SAFEの内容の条件(売上高がいくらに達した時など)が満たされた時に、初めて株式に転換できます。逆に言うと、いつまでも株式にならず、金利も支払われないという、ただその会社に無金利でお金を貸している状態が続いてしまう可能性もあるだけに、リスクの高い投資になると言えるでしょう。

SAFEの由来

このSAFEの由来は、日本語でこの言葉を表す”将来株式取得略式契約スキーム”を英語にした「Simple Agreement for Future Equity」からです。
SAFE」という単語そのままの意味は、ご存知のように、”安全”、”危険がない状態”です。よって、この投資におけるSAFEも、それほど危険がなさそうに感じてしまいがちですが、実はその全く反対で、ハイリスク、ハイリターンな投資なので、勘違いをしないように気を付けてください。

SAFEの文章・例文

例文1.あの会社のSAFEなら当然”買い”だろう
例文2.資金繰りをするにしても、SAFEの販売は最終手段だ
例文3.SAFEと比べれば、社債の方がリスクが低い投資なのは間違いない
例文4.結構な額のSAFEを所有しているので、株式になる時が楽しみだ
例文5.SAFEを購入してから3年経つが、やめておけばよかったと後悔している
SAFEは販売する会社をよく選ばないと、後から別な投資に充てた方がましだったと思ってしまうかも知れないだけに、上級者向けの投資だと言えるでしょう。

SAFEの類義語

SAFEの類義語は、「転換社債型新株予約権付社債」です。昔は「転換社債」とだけ呼ばれていたもので、今でもそちらで表現することがありますが、この2つは全く一緒です。

こちらはSAFEとは違い、社債という形で販売されます。金利の設定もあり、決められた期限が来れば、株式に転換する、もしくは販売金額の返還を受けるかの選択ができます。(株式に転換する場合には、最初から条件となっていた追加の支払い分が掛かります)
この2つは、企業が資金調達の為に販売する同士ながら、このような違いがあり、転換社債型新株予約権付社債の方がリスクが少ない投資だと言うことができます。しかし、株式に転換する際に、追加での支払いが必要になったり、SAFEより低い割合でしか株式にならないので、安全性が高い代わりに、リターンも低い投資だと考えてください。

SAFEまとめ

SAFEは販売元のほとんどがベンチャー企業なだけに、いつまでも株式に転換されない心配があるだけでなく、最悪はその会社(の倒産)と共に、一切パーになってしまう可能性も否めません。将来的に株式に転換できれば、大きなリターンになりますが、必ずしもそうなるとは限らないというのが最大のリスクです。
このSAFEは、そのようなことまできちんと理解した上で購入してください。転換社債型新株予約権付社債とは似ていながら、完全に別物なのです。

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