今年2019年で約30年もの間続いた平成の時代が終わります。そんな時代の変わり目には大きな変化も合わせて訪れるものです。
その一つが紙幣の一新も挙げられるでしょう。もちろん現在の流通量を考えてすぐにという事ではありませんが、2024年の上期を目標に刷新する事になります。

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現在の一万円札は「福沢諭吉」、五千円札は「樋口一葉」、千円札は「野口英世」ですが、
刷新された後は一万円札は「渋沢栄一」、五千円札は「津田梅子」、千円札は「北里柴三郎」となります。

もちろん歴史上の偉人であり、現在の日本の発展に寄与して来た人物である事は間違いありませんが、
一体どういった事をしてきたのか、言葉の手帳ではわかりやすく簡単にまとめました。

渋沢栄一

日本資本主義の父と呼ばれて、天保の時代から昭の時代までを生き抜いた大実業家です。
彼が設立・経営に携わっていた企業は500を超えると言われており、今なお大企業として残っている会社も多くあり、そういった会社の礎を築き、日本経済発展に大きく寄与しています。
また「私利を追わず公益を図る」という考えを徹底しており、渋沢財閥は作らずに公共の利益にこだわる実業家でした。
同時期に財閥を築いた実業家が軒並み男爵ですが、公共への奉仕が評価され、彼には子爵が与えらえている事から、当時も日本国内で尊敬を集める存在だったと言えるでしょう。
渋沢栄一の生い立ちや人物像、偉業や作品を徹底解説はこちら

津田梅子

日本の女子教育の先駆者であり、現在の津田塾大学の創始者でもあります。6歳から岩倉使節団でアメリカに留学した才媛でしたが、アメリカで日本の女性の地位や立場の違いに愕然として、日本の女性の地位向上、教養の向上と心に決めて、生涯を日本の女子教育に捧げた偉人です。
今でこそ日本も女性の社会進出が進んで来ましたが、梅子の時代では教育というよりも妻としての在り方や母としての在り方を教えてるものであり、女性が社会で働くという概念すらなかった時代です。
そんな時代に困難な道を自ら切り開き、開拓したきたフロンティア精神はいつの時代も称賛されてしかるべきものであり、今回の新紙幣の肖像画に相応しい人物であると言えるでしょう。
津田梅子の生い立ちや人物像、偉業や作品を徹底解説はこちら

北里柴三郎

「日本の細菌学の父」と言われており、偉大な功績としてペスト菌の発見や破傷風の治療法の開発・確立があげられます。破傷風の治療法の開発により、惜しくも受賞はならなかったもののノーベル生理学・医学賞の候補にも上がりました。
また日本国内では当時非常に活動が制限されていましたが、ノーベル賞の候補になった事で欧米の研究所や大学から招かれたそうですが、内務省衛生局時代に国費でベルリン大学に留学しており、国費での留学は日本の脆弱な医療体制の改善と伝染病の脅威から国家国民を救うことであるとして、断っています。
日本国内でも慶応大学医学部の創設や現在の日本医師会の初代会長を務めるなど、日本の医療制度の礎を作り、また後進を多く育てたことからもその実績が窺い知れます。
北里柴三郎の生い立ちや人物像、偉業や作品を徹底解説はこちら

日本国内でも新元号の発表などと合わせて、かなり注目を浴びていますが、元々紙幣は偽造防止の観点から約20年のスパンで変更を行ってきています。現在の紙幣が流通し始めたのも2024年の20年まである2004年です。その為、直接的な関係はありません。
もちろん、新紙幣の流通は楽しみではありますが、それと同時に現在の日本の礎を作り、日本の成長に大きく寄与した偉大な先人の歴史や足跡を振り返る事で、自分が出来る事、すべき事も見えてくるかもしれませんね。

「財務省・公式発表」
財務省のHPに記載されている公式発表となりますので、興味があれば確認してみましょう。

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