籠城」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

籠城(ろうじょう)

｢籠城｣とは｢城の中で敵からの攻撃を防いだ事から、家の中に閉じ籠って外に出ない状態や警察などの手から逃れて建物内に籠る事｣です。どんな理由にせよ自宅や建物や城から出ないのが｢籠城｣で、自分の意志の有無によるところは一切関係がありません。ですから、遅れている仕事を挽回する目的でも、又は警察などから追われて立て籠もっても｢籠城｣という表現になります。

籠城の意味とは

｢籠城｣の意味は以下の通りとなります。
　(1)敵に囲まれ城など建物内に立て籠もる事。城に籠って敵の攻撃に耐える事。
　(2)家に引き籠る。家に籠り外出をせず、家族などにも顔を見せない事。
　(3)戦国時代の武将が合戦で城内に立て籠もるのが転じて、何かしらの理由や目的を達成する為に建物内に籠る行為。
｢籠城｣は戦国時代などにおいて敵に攻め込まれた武将が自陣の城で攻撃･反撃、或いは迎え撃ったり守り抜くのがそもそもの意味となります。”籠”は｢中に閉じ籠る｣なので、文字通りに｢城に籠る｣のが｢籠城｣です。しかし、現代においては拡大解釈がされて他にも、家などの建物に籠る･家などに籠り外出をしないといったネガティブな意味から、芸術家や受験生などが外出など他の事を一切忘れて作品完成や勉強に没頭するという使命感からのポジティブな意味もあります。これらに加えて警察に囲まれた犯人が建物に籠るのも典型的な｢籠城｣となります。よって、現代は｢籠城｣も様々な使い方がされるようになっています。

籠城の由来

｢籠城｣の由来は残念ながら不明ですが、文献としては小説家･夏目漱石の著書｢三四郎｣(1908年)などに文言が記されています。

籠城の文章・例文

例文1.山で遭難したら大人しく山小屋に籠城するべきだが、どうしても不安から早く下界に戻りたい気持ちが芽生える。
例文2.あの有名な浅間山荘籠城事件をもう一度調べる事にした。
例文3.三十歳を超えた息子は新作ゲームを購入すると飽きるまで籠城生活に突入するので、分かりやすい性格の可愛い息子だ。
例文4.朝起きてコンビニに朝食を買いに行こうとしたら、大勢の警察官が自宅アパートを包囲していて一瞬これは夢なのか、自分は籠城犯なのかと思ったが、どうやら他の部屋に住む男を逮捕しようとしていたようだ。
例文5.いつも休日は一日中部屋に籠城してネット掲示板に誹謗中傷を書き込み、まるで世界を征服した気分に浸りながら虚しい時間を費やすと自然と涙が零れてくる。
｢籠城｣を使った例文となります。

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籠城の会話例

• 

  また籠城した騒ぎになったって本当なの？ えっ今も籠城中？
• 

  それが総務の○○さんはメンタルが弱いから、ちょっと上司に注意されるとトイレに籠るんだけど、今回はトイレ掃除の作業者とも揉めたみたいで大事になって…。
• 

  参ったな…。今日はお偉いさんが視察にやって来るのに。トイレ籠城なんてされたら、それこそ一大事だよ。
• 

  〇〇さんと仲が良い人に声を掛けてみますので、何とか早めに出しましょう。

職場にて、女性社員がトイレに｢籠城｣している最中で一大事となっている様子です。

籠城の類義語

｢籠城｣の類義語には、｢蟄居｣｢閉じ籠る｣｢閉居｣｢閉門｣｢山籠り｣｢籠城戦｣などの言葉が挙げられます。

籠城の対義語

｢籠城｣の対義語には、｢開城｣｢出る｣｢出歩く｣｢出掛ける｣｢外出｣｢出門｣などの言葉が挙げられます。

籠城まとめ

｢籠城｣は昔は戦で城に立て籠もり敵からの攻撃を防ぐ事ですが、現在は勉強など何かしらの理由で自宅に籠り物事に集中していたり、或いは犯人が建物に籠り外に出られない状態でもあります。敵からの攻撃を守る目的だけでなく、自ら進んで建物内にいるのも｢籠城｣です。