盛者必衰(じょうしゃひっすい)
盛者必衰とは栄えたものはいつかは必ず衰えて、力を失っていくという意味の言葉です。世の物事には流れというものが存在しています。それはあらゆるものに存在していて、上がれば下がるというのもそうした流れの一つと言えるでしょう。そこで「盛者必衰」という言葉についてその意味や言葉の使い方、由来、例文、類義語を交えて解説をしていきます。
盛者必衰の意味
盛者必衰の意味とは「栄えたものはいつかは衰えていく」という世の常を表した四字熟語です。例えば現代はビジネスシーンはIT化により変化のスピードが非常に早くなっています。その為、20年前~30年前に栄華を極めた会社や業界でも今は斜陽となり、シュリンク業界などと言われる事もあります。そういった教訓を含んで言葉とも言えるでしょう。
盛者必衰の由来
盛者必衰の由来は平家物語の冒頭のこの文章から来ています。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」ここでも記されている様に、「盛者」とは勢いがあることを指していて、「しょうしゃ」や「しょうじゃ」とも読みます。「必衰」とは、必ず衰えていき、最後は滅ぶという意味です。
盛者必衰の文章・例文
例文1.盛者必衰の言葉が示すよう通りになるだろう
例文2.世の中は盛者必衰の理でまわっている
例文3.盛者必衰を考えると虚しくなるが、そうならない様に常に変化を求める
例文4.どれだけ栄えても、いつかは盛者必衰の言葉が指す通りになるだろう
例文5.盛者必衰という言葉の意味について深く考えたい
盛者必衰は世の常を表した言葉とはいえ、考えると少し切なくなる捉え方にもつながります。
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盛者必衰の会話例
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日本も大正や昭和から比べたらものすごく発展したよね。
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IT化の波とか、
高度経済成長の影響が大きいよね。 -
それでも、盛者必衰と言うしいつかは衰退するんだろうな。
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それはきっと仕方ないことなんだと思うよ。
盛者必衰は意図的に起こるものではなく、起こるべくして起こることを指しているので、投げやりのように聞こえるかもしれませんが仕方がないことともとれます。
盛者必衰の類義語
盛者必衰の類語としては、「栄枯盛衰(えいこせいすい)」や「諸行無常(しょぎょうむじょう)」「邯鄲の夢(かんたんのゆめ)」「兵どもが夢の跡(つわものどもがゆめのあと)」といった言葉をあげることができます。
盛者必衰の対義語
盛者必衰の対義語としては、昔から変わらないものを指す「千古不易(せんこふえき)」やいつまでも価値が変わらない事を指す「千古不朽(せんこふきゅう)」、現状がいつまでも変わらない事を指す「現状維持」などがあげられます。
盛者必衰まとめ
盛者必衰と言う言葉は、どちらかと言うと仏道や禅問答に近い考え方の言葉なので、日常生活で使うことはほとんどないでしょう。ただ、一般教養として知っておいて損はないです。