挙句の果て(あげくのはて)
物事の結果を話す際に「挙句の果てに〜」という表現をすることはよくありますが、その意味や由来をご存知でしょうか?今回は、由来などを知らずになんとなく使われている事が多いこの言葉について、類義語なども併せて解説していきます。
挙句の果ての意味とは
この言葉には、「最後・終い・結局・いろいろやって紆余曲折を経たその結果」などの意味があります。一般的には、あまり好ましくないような結果に至った場合に使用されます。
挙句の果ての由来
「挙句」を強調した言い方として使われるようになった言葉です。そもそも「挙句」とは、俳諧(はいかい)や連歌(れんが)の最後の七七の句のことで、七七の句がかならず最後に来ることから「最終的な結果・結末・終わり」などを意味する言葉として使われるようになりました。単独で「○○した挙句…」というような使い方もします。これに同じく結末を意味する「果て」が加えられ「挙句の果て」となりました。ちなみに最後にくる句の「挙句(あげく)」に対して、最初にくる句は「発句(ほっく)」といいます。
挙句の果ての文章・例文
例文1.些細なことから口論になり、挙句の果てには殴り合いの喧嘩に発展した
例文2.電車で寝過ごしバスは遅延し、挙句の果てには怒って約束をキャンセルされてしまった
例文3.散々わがままを許して甘やかしてきた挙句の果てが、自立出来ないパラサイトシングルである
例文4.あれこれ言い訳をしていると思ったら、挙句の果てには全て人のせいだと言い出した
例文5.旅行の宿の予約が取れず、挙句の果てには車中泊という選択肢だけになってしまった
このように、色々やった結果としてあまり良くない結末だった場合に使われます。
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挙句の果ての会話例
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昨日は買い物に行くって言ってたけど、買いたいものは買えたの?
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一応ね。でも大変だったんだよ…近所のお店に行ったら売り切れていて、市内のお店も何ヶ所か行ったんだけど買えなくて。挙げ句の果てには隣町のお店まで行っちゃった。
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それは大変だったね!わざわざ隣町まで…
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最終的に電車まで乗って買いに行ったから、ちょっと疲れちゃったよ。
目当ての商品を探し回り、最終的にさらに遠いところまで出掛けてしまったという会話です。このように、色々した挙句にさらに良くない結末に至った場合に使用されることが多いです。
挙句の果ての類義語
類義語には「詰まる所」「差し詰め」「ついに」「とどのつまり」「詰まるところ」「帰するところ」などがあり、同じように結末・結局・終いといった意味で使われます。
挙句の果てまとめ
いかがでしたでしょうか。日常でも使われることが多いこの言葉ですが、詳細な意味や由来などについては知らずに使っている方も意外と多いようですので、ぜひここで覚えて活用してみてください。