意気投合(いきとうごう)
「意気投合」は、まるで青春時代の合言葉の様に感じませんか? 入学式などで初めて顔を合わせたばかりなのに、旧知の仲のように仲良くなれると嬉しいものですよね。では、ある意味で嬉しい言葉の代名詞とも呼べる「意気投合」について、解説を始めさせて頂きます。
意気投合の意味とは
「意気投合」の意味は以下の通りとなります。
(1)お互いの気持ち、感情などが一致し合う事。
(2)初めて会ったばかりなのに、お互いが良い相手だと信頼する関係性を築く。
(3)お互いの気持ちがぴったり合い、仲良くなれる状態。
どれも同じ意味ですが、要するに趣味や会話の波長が合ったりして、お互いを受け入れる関係性となる事です。良く使われるのは、初めて会ったばかりなのに、会話が盛り上がる状態を「意気投合」と使います。他にも、お酒の席などで普段はあまり会話しない同士が、酔った勢いで話すと、実は良い人や面白い人と再発見すると「意気投合」となります。
意気投合の由来
「意気投合」の由来は不明です。しかし、”意気”は江戸時代頃に生まれた人々の美意識や身なり振る舞いに対する褒め言葉となります。時代劇などのドラマで、「意気だねー」と発するセリフを聞いた事がありますよね。意味は幅広いですが、エネルギー溢れる、力がある、元気がある、生気あるなどとなり、”粋が良い”も本来は意気が使われるべきですが、現在は”粋”が使われています。”投合”は、互いの気持ちが合うという意味ですが、こちらも残念ながら由来は不明です。また、「意気投合」や「情意投合」でしか使われない言葉でもあります。
意気投合の文章・例文
例文1.職安に通っている内に、無職同士で意気投合するようになった。
例文2.中学生の息子は誰とでも仲良くなれるのが特技で、意気投合は簡単だと豪語する。
例文3.学生時代を思い返すと、成績悪くモテない同士は意気投合が早かったものだ。
例文4.大型バイクに乗るようになると、見知らぬライダーでも意気投合するようになりがちだ。
例文5.妻とは知り合って20年以上経つが、今でも意気投合する仲の良さを保っている。
「意気投合」は人間同士が良い関係の時に使うので、そのような例文となります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
意気投合の会話例
-
思い出すなあ。あなたと初めて仲良くなった日を。
-
確か、アルバイトの休憩時間の時だよね。
-
そう。あの時は、あっという間に意気投合したよね。それで、帰りに一緒に喫茶店でお茶しながら、色々と喋って。楽しかったなあ!
-
でも、本当は休憩時間に別の男性と会話していたら、あなたが割り込んできたんだよね。もし、あの男性が一歩引かなかったら、二人の関係はなかったね。
男女2人が、「意気投合」をした経緯を語り合っています。
意気投合の類義語
「意気投合」の類義語には、「情意投合」「以心伝心」などの言葉が挙げられます。
意気投合まとめ
「意気投合」は、趣味が一致したり会話が楽しいなど、お互いの気が合う状態を指す言葉です。特に、入学式やクラス替えの後など不安を抱えた同士が、ひょんな事から会話をしてみて互いに気持ちが合い、楽しい思いを共有すると「意気投合」となります。