がっこ
皆さんは「がっこ」と聞いて、なにを指しているのか想像はつきますか?これは最近広まりつつある秋田の方言で、ある種類の食べ物の総称として使われています。では一体どんな食べ物のことで、何故こう呼ぶようになったのでしょうか。今回はその意味や由来、類義語や例文なども併せてご紹介します。
がっこの意味とは
がっこというのは秋田の方言で、香の物や漬物の総称として使われています。これは県内共通の言葉であり、秋田県内では漬物のことはがっこと呼ぶのが一般的なようです。
がっこの由来
もともと香の物のことを「こうこう(香香)」と言い、そこから「こうこ→がうこ→がっこ」となったそうです。あるいは「香」に「小さいものやかわいいもの、取るに足らないもの」という意味の「こ」がついたものとも言われています。また一説では、古代韓国語で塩を「シッ」または「ガン」と呼んだことに由来するとも言れ、「シッ」はシホ→シオ(塩)、「ガン」はガッ→ガッコとなり、「塩のもの」や「味のもの」といった意味があるそうです。
がっこの文章・例文
例文1.このがっこ、んめぇなー(この漬け物、おいしいなあ)
例文2.まんまと一緒に、このがっこもけぇ(ご飯と一緒に、この漬物も食べな)
例文3.がっこの種類は様々で、中にはニシンを漬けたものもある
例文4.最近いぶりがっこがブームになり、県外での認知度も高まっているようだ
例文5.秋田名物のいぶりがっこは、大根の漬物の燻製である(燻した漬物という意)
いぶりがっこが最近ブームになりましたが、がっこの意味を知らない方はまだまだ多いようです。
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がっこの会話例
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白ごはんと一緒に食べるもので何が好き?
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田舎のおばあちゃんが漬けたがっこかな。ごはんによく合うんだよね。
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えっと、がっこってなんの事?
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秋田の方言で漬物のこと。県内には色んな食材をがっこにするんだよ。
一般的にはまだ広く知られているわけではないので、県外では通じない事も多いようです。
がっこの類義語
他にも、漬物を指す言葉としては、香の物・御香香(おこうこ)・おしんこ等があります。これらは全国区で使われる割と一般的な言葉のようです。
がっこまとめ
いかがでしたか?「いぶりがっこのがっこって、そういう意味だったのか!」と思った方も多いのではないでしょうか。このように方言というのは覚えるとその地域に親近感を感じたり、興味が湧いたりするきっかけになるので、ぜひこの言葉も覚えておいてください。