いけ好かない(いけすかない)
社会生活を円滑に送るためには、実に様々な人間性の人々と関わりながら生きていく必要があります。しかし中にはどうしても反りが合わない人や、好きになれない人もいて、相手に大きな不満を感じることもあると思います。そこで今回は、そのような場面でよく使われる「いけ好かない」という言葉について、意味や由来、例文や類義語なども併せて解説していきます。
いけ好かないの意味とは
「いけ好かない」は、相手の態度などが悪くて気に食わなかったり、嫌な感じであるといった意味があり、相手を好いていないことを表す言葉として使います。
いけ好かないの由来
「いけ」には「非常に」という意があります。これは人や物事を卑下する言葉をより強調していう時に使われる接頭語です。一説によると、勢いが激しいことや威力が強いことを表す「厳(いか)めしい」という言葉が「いかい→いけえ」と変化し、更に短縮されて「いけ(良くも悪くもすごい)」という語になったと言われています。これに動詞の「好く」の未然形と、打ち消しの助動詞の「ない」が組み合わさり「非常に好かない(気に食わない)」といった意味の言葉になりました。
いけ好かないの文章・例文
例文1.彼女はいつも態度が悪いので、どうもいけ好かない
例文2.先輩から、ふてくされた態度がいけ好かないと注意された
例文3.非常に無愛想な表情がなんともいけ好かない
例文4.みんなが彼をいけ好かない理由は、ぶっきらぼうな話し方をするからだろう
例文5.いけ好かない相手に対しては、こちらもその気持ちが態度に表れてしまう
「好かない・気に食わない」という事をさらに強調するような表現であり、ネガティブな印象を与える言葉なので、使いどころには注意しましょう。
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いけ好かないの会話例
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あの子とはあまり話さないみたいだけど、仲が悪いの?
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話しかけてもぶっきらぼうな態度を取られるから、あまり話したくないんだ。
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そうなんだ。あの子は人と話すのが好きじゃないのかもね。
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わからないけど… ただ、人によって態度が違うから、どうもいけ好かない!
この会話のように、相手の態度や言動に対して不満がある時によく使われる表現です。
いけ好かないの類義語
同じ意味の言葉ですが、別表記で「いけ好かぬ」や「いけ好かん」と書くこともあります。また、「いけしゃあしゃあ」「いけ図々しい」などは少々ニュアンスは異なりますが、同じく強調の為の接頭語の「いけ」が付く言葉です。
いけ好かないまとめ
今回は「いけ好かない」という言葉についてご紹介しましたが、いかがでしたか?この言葉は「好かない」という事をさらに強調する表現のため、安易に使うとトラブルの元にもなり得るので、よく意味を理解した上で使うようにしましょう。