覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
この言葉はかなり有名で知らない人は少ないのではないでしょうか?今では「後悔先に立たず」のようにどんなものに対しても使える言葉になりつつありますが、本来は夫婦の関係にまつわる言葉になります。意味は簡単ですね、溢れてしまった水を器に戻せるか考えてみればいいのです。その由来や意味、使い方などをこれから解説していきます。
覆水盆に返らずの意味
一度してしまったことは取り返しがつかないという意味で使われる言葉です。元々は夫婦は別れたらもう元に戻らないという意味であり、今でも主にこちらの意味で使われていることがほとんどかと思います。
覆水盆に返らずの由来
中国の故事で、周の太公望が斉に取り立てられた(自ら離縁し去った妻が復縁してほしいと求めてきた)際にお盆から水をこぼし「その水を元に戻せたら応じよう」と言ったことが語源とされています。
覆水盆に返らずの文章・例文
例文1.元夫がどんな条件を出してきても覆水盆に返らずと言うものよ
例文2.連絡先の書かれた紙は先週捨ててしまったようでもう二度と彼女に会えない、まさに覆水盆に返らずだ
例文3.留年したと落ち込んでいるが覆水盆に返らずだな
例文4.喧嘩して離婚して数年、母は復縁したいらしいがきっと覆水盆に返らずで難しいとおもう
例文5.大事なデータを消してしまい復減できるよう努力したが覆水盆に返らずという結果になってしまった。
いずれも元には戻らないと言う意味で使われています。
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覆水盆に返らずの会話例
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なぁ、本当に悪かったって。もう二度とあんな悲しい思いはさせないから、もう一度俺と結婚してくれないか?
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絶対嫌よ。
あなたはきっと浮気はするし家事もしないし文句ばかり言うのよ。人はそう簡単に変わらないわ。 -
絶対直すから!お前じゃないとダメなんだ!
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覆水盆に返らずってやつよ。私はあなたじゃなくても大丈夫なので。さようなら。
復縁を要求する元夫とそれを拒絶する元妻の会話になります。このように、二度と戻れない関係であると表現する際にこの言葉が使われています。
覆水盆に返らずの類義語
四字熟語で「覆水不返(ふくすいふへん)」と言い表すことができます。
他に「後の祭り」「後悔先に立たず」なども類義語にあげられます。
覆水盆に返らずまとめ
溢れてしまった水が元どおりにならないように、夫婦関係や消してしまったデータなど一度無くしてしまったらもう二度と戻りません。一つひとつ大事にしていかなくては後悔してもしきれない悲しい結末になってしまうかもしれませんね。