不謹慎(ふきんしん)

「不謹慎」は芸能人が何も考えずに不用意や不注意な発言、政治家が場の空気に合わせて問題発言、他には災害時にゴルフをしているなどがよくあるパターンではないでしょうか? その一方、日本は文化的に「不謹慎」に対して厳しいとする声もあります。ネットなどでは、正論ではある反面、揚げ足取りのように些細な事も問題視する意見が多いのも事実ですよね。では、「不謹慎」の解説となります。

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不謹慎の意味とは

「不謹慎」の意味は以下の通りとなります。
 (1)慎みに欠ける、礼儀がなっていない、不真面目など。
 (2)謹慎しない、不快を与える、ふざけた行為など。
「不謹慎」は上記の様な言動や行動となりますが、実は明確なルールがないのも事実です。例えば、よくある解説として慎みに欠ける、不真面目となりますが、これらは個人それぞれの裁量判断とも取れてしまいます。ですから、ある行動や言動に対し、ある人は「不謹慎」に感じるが、また別な人は何とも感じないので問題なしとなるのです。最近では、台風15号による千葉県の甚大な被害と大規模停電が発生すると、世間は自粛ムードとなりました。すると、反対に何かと「不謹慎」という言葉が流行り始め、揚げ足を取るように些細な行動も批判されたり、また関連語が検索される回数も急激に増えます。”不謹慎狩り”と呼ばれるネットスラングも流行し、停電や台風被害とまったく関係ないポジティブな話題にも、「不謹慎ではないか!」と批判をするのです。これは過剰な正義であり正論の押しつけで、最近問題ある行動となっていますが、批判された方も千葉県の現状を踏まえると、あからさまな反発も出来ず謝罪をするので、それが更に火種となります。まったく問題なくても謝罪をしないと、ネット上では許されなくなるからです。

不謹慎の由来

「不謹慎」としての由来は不明です。”謹慎”は、発言や言動を反省し慎むなどの意味となります。元々は、江戸時代から明治時代の刑罰の一種「自由刑」で、一定期間の活動自粛を指しています。最近では吉本のお笑い芸人が問題を起こし、一斉に謹慎処分となったのは記憶に新しいと思います。よって、この時代の謹慎は、自宅の門戸を閉鎖して、昼間の出入りを禁止し慎む日々を30日間、またはそれ以上過ごしたとされています。「不謹慎」が使われた古い文献では、小説家・木下尚江の長編作品「良人の自白」(明治37年)に、「〜不謹慎な大胆な言葉を〜」という一文が含まれています。この作品から、「不謹慎」という言葉は時折使われるようになりますが、爆発的に増えるようになったのは2000年以降で、ネット普及で誰もが掲示板などで正論を書き込めるようになってからです。

不謹慎の文章・例文

例文1.お葬式になると、思わず笑ってしまうのは不謹慎な事だと分かっているが、生理的そうなってしまう。
例文2.千葉県が大規模停電の際に、エアコンの有難味が分かると呟いたら、不謹慎だと叩かれた。
例文3.不謹慎なブラックジョークは、昔のお笑い芸人が得意としたが最近はコンプライアンスでテレビ放映は無理である。
例文4.ワイドショーなどは、不謹慎な話題ほど視聴率が高いようだ。
例文5.政治家は不謹慎な発言をしても、それを心底謝罪する事はない。

「不謹慎」を使った、よくある例文パターンとなります。

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不謹慎の会話例

  • 質問者アイコン

    日本人は不謹慎だと、相手を叩くのが好きだよね。

  • 回答者アイコン

    どの国もそうだけど、特に日本はそうかもね。村社会、閉鎖的、単一民族、高齢化、格差社会などが関係すると思うけど、いちばんは性格の問題かなー。南米や東南アジアなどは、ここまで不謹慎だからって見ず知らずの相手に文句言わないでしょう。

  • 質問者アイコン

    どうして、不謹慎叩きをするのかな?

  • 回答者アイコン

    同調や賛同が得られやすい。それと、実際に顔を合わせて言えないから。皆ストレスを抱えているんだね。本当は、自分も不謹慎な事をしたい願望があるけど、それは社会的にできない。だから、やっている人を許せないと同時に、奥底では羨ましいから憎さが出るのかな。

「不謹慎」を叩く日本人の性質について、男女が会話をしています。

不謹慎の類義語

「不謹慎」の類義語には、「不用意」「不心得」などの言葉が挙げられます。

不謹慎まとめ

「不謹慎」は、慎みに欠ける、礼儀がない、不真面目などを意味する言葉です。芸能人や政治家が些細な事をしただけでも、揚げ足を取るように「不謹慎」だと否定や叩かれる傾向が最近は特に続いています。それらもあって、災害の後は自粛ムードとなるのが当たり前になり、一時期は「不謹慎狩り」なる有名人のSNSを正論やバッシングで攻撃する行為が横行するほどでした。

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