新涼灯火(しんりょうとうか)
「新涼灯火」は、夏が終わり秋がやってきた頃の夜に感じる涼しさを意味しています。初秋では、昼間は暑くても夜になると涼しく、丁度明かりの下で読書をするのが丁度良いとされる四字熟語です。難しい言葉でもありますが、一度理解すると文字通りなので覚えやすい言葉でもあります。そんな「新涼灯火」の解説となります。
新涼灯火の意味とは
「新涼灯火」の意味は以下の通りとなります。
(1)秋の始めの夜は涼しいので、灯りの下で読書を始めるのに相応しい時期である。
(2)”新涼”は秋の始め、初秋の涼しさで、”灯火”は灯りの下で読書、本を読むという意味。
この四字熟語は、二つの言葉の意味が理解できると、それほど難しくありません。強いていうなら、”灯火”は灯り下の読書が難解ですが、それでも一度覚えると滅多に忘れないでしょう。また”新涼”はあいさつ言葉として良く使われ、具体的には8月下旬から9月上旬を指しています。「新涼の候」や「新涼の折から」と、時候のあいさつとして、最初に書く事が多いです。
新涼灯火の由来
「新涼灯火」の正式な由来は不明ですが、中国の四字熟語「灯火可親」などと関係深いのではないかと推測できます。この四字熟語も意味はまったく同じで、古代中国の文人・韓愈(かんゆ)が「符読書城南詩」で、息子の為の教えの句とされています。因みに、”新涼”と”灯火”も中国発祥の言葉です。
新涼灯火の文章・例文
例文1.新涼灯火の時期になると、息子に絵本を読み聞かせた頃を懐かしく思い出す。
例文2.最近学力がアップしてきたのは、新涼灯火を意識して夜に集中して勉強できるようになったからだ。
例文3.秋は新涼灯火なので、一年で一番好きな季節だ。
例文4.昔から新涼灯火と言われるほど、秋は読書が捗る。図書館で本を借りる日々が当面続きそうだ。
例文5.最近は都会では、24時間のブックカフェが増えている。新涼灯火の頃になると、読書好きが集まりさらにお客さんが増えると思う。
「新涼灯火」は秋の涼しさを意味しているので、その様な例文となります。
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新涼灯火の会話例
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夏が終わり、秋になると食欲も出てくるけど、何と言っても、アレだよね?
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お酒でしょう! 秋は日本酒もビールも美味しいよね。
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違うでしょう。読書だよ! 新涼灯火と言う有名な四字熟語もあるぐらいだし。
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知ってるよ。ちょっとふざけただけだよ。新涼灯火だから、秋は読書週間でもあるよね。そう言えば、最近は読書ができるカフェも人気だよね。
「新涼灯火」について、男女が会話をしています。秋は読書がしたくなる季節であり、また最近は読書カフェも人気と話しています。
新涼灯火の類義語
「新涼灯火」の類義語には、「灯火可親 」「読書三余」などの言葉が挙げられます。
新涼灯火まとめ
「新涼灯火」は、秋始めの夜は涼しく読書をするのに相応しい時期、という意味です。個人的には現代流に解釈するなら、読書に拘る必要がないと思っています。この言葉が作られた当時は、読書が最大の娯楽でもあったので、秋の夜長に大好きな読書をして楽しむというものだったのでしょう。現代なら、涼しくなった秋の夜は好きな事をするのに最適という解釈が出来そうです。