CFD(Constract For Difference)
CFDは差金決済を行う取引で、国内だけでなく世界中の商品に簡単に投資できます。株やFX取引は扱うものが企業の株式や通貨ペアと分かり易いですが、対するCFDは取り扱い商品が非常に豊富で、その方法もFXの様にシンプルなのが最大の特徴です。ですから、外国株式や国内先物、他にも金や銀、原油など扱う商品がいくつもあり、中国や南アフリカなども欧米以外への投資も可能です。
例えば、アメリカのアップルに投資したいと考えても、どこの業者なら扱っているのか分からないですよね。東証に上場している訳もないので、アメリカの証券会社に口座を開設するのか? 日本語対応しているのか、ネット銀行は可能なのかなど疑問が尽きません。しかし、国内のCFD業者を利用すれば、こんな面倒な事を心配しなくてよくなります。
CFDの意味とは
CFDは「Constract For Difference」の頭文字を取ったもので、直訳すると”差金取引決済”となります。差金取引決済とは、ある銘柄(商品)の売買をする事で利益や損失を出す取引となります。
取引対象は先ほど説明したように、国内外の株式や日経平均などの株価指数や債券、金銀や原油など無数に存在します。また、少額資金やレバレッジ取引、24時間対応などのメリットがあります。
CFDやFXは差金取引決済ですが、株取引はどうなるのでしょう? これは、差金取引決済には当て嵌まりません。一般的には、差金取引はギャンブル性が高く、行為そのものを危険視する向きもありますが、株も信用取引があるので実際には同じなのですが、レバレッジ倍率がCFDやFXの方が高いので、より危険とされています。
CFDはFXと非常に似通った面がありますが、正しくはCFDの一部にFXがあると捉えておきましょう。しかし、日本ではFXブームが先に巻き起こった事から、別物として扱いがちですが、どちらも差金取引決済で証拠金を預けるなど共通点がいくつもあります。CFDの取り扱い対象から、為替だけを抜き出し、それがFXになったと捉えて問題ありません。
CFDの由来
正確な由来などは分かりませんが、オプションや先物同様に金融商品の一つとして誕生したと思われます。1929年にはCFDの原型となる取引が誕生したが、相場の大暴落をうけて全面禁止となっています。
1990年代前半にロンドンで始まり、その後1997年にアメリカでもCFDが本格スタートとなりました。その後はネット証券などの普及もあり、海外では広まりつつありましたが、日本ではFXブームが先に来たことで出遅れたのは事実です。FXブームが一段落した、2010年頃から日本でも少しずつ広がり、現在は大手証券会社など20~30業者が対応しています。
CFDの文章・例文
例文1.CFDは大儲けも期待できるがリスクも大きい
例文2.日本ではCFDブームが到来していない
例文3.業者毎にCFDの取扱銘柄や手数料などの差が激しい
例文4.CFDは長期投資も可能なのか?
例文5.少額資金でCFDを始める事をおすすめする
まだ日本では本格的に定着していないCFDなので、例文にも違和感がありますが、CFDを株やFXに変えると納得できるものです。
CFDの類義語
CFDの類義語には、「金融取引」「株式取引」「短期取引」などの言葉が挙げられます。
CFDまとめ
証拠金を預けてレバレッジを効かせ、少額でも国内外に投資する差金取引決済が「CFD」です。ある意味で、株やFXなどの良い面を凝縮した投資となるので、儲かるリターンもありますが、当然リスクもあります。
国内業者も多く参入していますが、株やFXよりは少なく、かつ条件面もあまり良くないのが現状です。しかし、今後にかけて本格ブームとなれば現状が改善され、さらに良くなっていく事でしょう。