霜月(しもつき、そうげつ)
時代小説や中国作品などを読んでいると、そこから「霜月」など旧暦表現を覚えてしまう人もいますよね。しかし、大半の人にとっては馴染みが薄くなっていますし、自身の誕生月だけ覚えていて、後はうろ覚えという感じではないでしょうか? それでは、11月を意味する「霜月」について解説を始めさせて頂きます。
霜月の意味とは
「霜月」の意味は以下の通りとなります。
(1)旧暦と陰暦における11月。
(2)霜と月の光。霜の降りた夜の月。
(3)新暦では毎年およそ11月下旬から1月上旬。
旧暦(陰暦)の11月を指す言葉が「霜月」です。通常は”しもつき”と呼びますが、この呼び方は異称とされ、また”そうげつ”と呼ぶのも異称となります。少し分かり難いですが、”しもつき”と呼ぶ場合は単純に旧暦11月ですが、”そうげつ”になると旧暦11月だけでなく、霜と月の光、霜の降りた夜の月という意味も込められています。日本の場合は、明治5年まで旧暦が使われ、その後現在に至るまで新暦となります。旧暦と現在の新暦では、一年間が13カ月になるなどズレがあります。よって、新暦11月より旧暦11月の「霜月」の方が本格的な寒さを実感するものです。
霜月の由来
諸説入り乱れていますが、”霜降り月”や”霜降月”を略したのが「霜月」の由来とされています。他には10月までを”上月”として、11月以降は”下月”としてそこから「霜月」とする説、11月には米など収穫を祝う風習があるので、そこから「食物月」(をしものつき)を略したなど様々な説があります。
霜月の文章・例文
例文1.霜月の頃になると、寒さが本格的になるので布団から出るのが億劫だ。
例文2.朝起きたら窓は結露だらけで、霜月なんだと実感する。
例文3.街歩く通勤通学者の服装が冬物にガラッと変わってくると、霜月になってきて寒さが迫っていると感じる。
例文4.霜月は寒さが嫌になるが、美しい夜空や月を眺めるのは良い物だ。
例文5.霜月になると、脂ののった魚や鍋が美味しいので、食いしん坊には堪らない時期だ。
「霜月」を使って食欲や季節を表現した文章です。
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霜月の会話例
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今日は防寒バッチリで出社ですね?
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女性は風邪を引くと厄介だからね。マフラー、コート、手袋と完全な防寒スタイル。/p>
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本当ですね。先週まではオシャレな恰好だったのに。
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もう霜月だから。本格的な冬なんだよ。オシャレよりも暖かさを求めるのが、現代人の賢い生き方だね。
「霜月」になったので、おしゃれさよりも寒さを防ぐファッションで出社するという会話です。
霜月の類義語
「霜月」の類義語には、「神無月」「師走」などの言葉が挙げられます。
霜月まとめ
「霜月」とは旧暦や陰暦11月を示す言葉で、他にも、霜と月の光、霜の降りた月という意味も込められています。現在の暦にあたる新暦では、毎年僅かに違いがありますが大凡で11月下旬から1月上旬が「霜月」となり、本格的な寒さが訪れると敢えてこの表現を用いる事が多々あります。