弄ぶ(もてあそぶ)
少し難しい漢字になりますが、「もてあそぶ」と読みます。この言葉を聞いてどのような様子を思い浮かべるでしょうか。ドラマなどでは男女の痴情のもつれなどで「私を弄んでいたのね」などよく耳にしていてこの印象が強いという方も少なくないかと思います。
その「弄ぶ」とはどういう状況を指す言葉なのか解説していきます。
弄ぶの意味
「手で持って遊ぶ」「いじくる」や「思いの儘に操る」「人をなぐさみものにする」、「人を軽く見てばかにする」の他にも「美しさや味わいに感動する」などの意味があります。
弄ぶの由来
漢字の成り立ちになりますが、「弄」という漢字は。三つの玉を紐で貫き通したものを両手で捧げている象形からななっており、それが「持って遊ぶ」を意味し、弄ぶ(もてあそぶ)となったようです。
弄ぶの文章・例文
例文1.彼は考え事をするときにペンを弄ぶ癖があり注意してもまたすぐに弄び始める
例文2.私の友人は美人で明るい性格を生かしてたくさんの男を弄び食事やデートを楽しんでいる
例文3.点差が縮められないのをいいことに試合相手に弄ばれていることが悔しい
例文4.今日の夫とのデートで訪れた植物園の花の美しさに弄んでいる
例文5.メディアは政治家に弄ばれているように感じる
「弄ぶ」という言葉のほとんどは相手を軽んじて見ているような悪い印象に感じますね。
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弄ぶの会話例
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昨日の部長の怒り爆発、すごかったよなぁ。何があったのかな
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ただでさえ時間ギリギリで大変なのに納期早められたらしいよ
それよりそのペンを弄ぶのやめてくれない?気になって仕方ないんだけど -
そんなこと言われても無意識に触ってんだよ、仕方ないだろう?君だっていつも話しながらとか仕事しながら髪を弄んでるじゃないか!僕も気になってるよ!
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癖なのよ、気をつけようと思っても気がついたら髪触ってんの。仕方ないでしょう
この二人のように髪やペンをいじる癖のある人多いですよね
弄ぶの類義語
類義語には「手玉に取る」「翻弄する」「掌の上で踊らせる」などが挙げられます」
弄ぶまとめ
癖で何かをいじったり、遊んだりすること、それから相手を軽く見たり思いのままに操ること、また男女の関係で思い通りに動くおもちゃのように扱われることを弄ぶというし、感動したり楽しむこと、綺麗に飾ることも弄ぶと言います。様々なシーンで使える言葉ゆえに使いどころや聞き手次第で嫌な印象を与えてしまうかもしれないので使う際には注意していきましょう。