諂う(へつらう)
「へつらう」と読みます。「媚びへつらう」など漫画やドラマなどでよく耳にするので意味はわかるかと思いますが、いざ漢字を見せられるとなんて読むのかわからない方が多いのではないでしょうか。一般的に「へつらう」と聞くとなんだか情けないような悪い印象を持ってしまいます。実際にはどのような状況で使われる言葉なのでしょうか。今回はこの漢字の意味や使い方を解説していきます。
諂うの意味
気は進まないものの、立場が上の人や他人に気に入られるために機嫌をとったりお世辞を言うことを意味します。
諂うの由来
動詞の「へる」の連用形「へり」に接尾語「つらふ」が結合したとする説
動詞「へつかふ」と語構成が類似し、意味にも共通性が感じられるところから、「あたり」を意味する「へ(辺)」に「つらふ」が連接したとみる説があります。
諂うの文章・例文
例文1.彼はいつも社長に気に入られようと諂っている
例文2.先輩は自分より上の人には諂い下の人には威張って態度が悪いと噂されている
例文3.彼女は自身を守るために先輩に媚び諂っているそうだ
例文4.先輩に気に入ってもらえればたとえレギュラーに選ばれてもいじめられたりしないし選ばれなくてもいつかチャンスが来るかもしれないので嫌でも諂うことにした
例文5.悪く言われることもあるが諂うことで守れるものもあるのだと父が言っていた
諂うと言う漢字を使った例文はこのようになります。
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諂うの会話例
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部長また本社に呼ばれたんだって?なんでか知ってる?
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知らないけど本社の人の人が部長気に入ってるからしょうがないよね
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部長のおかげで仕事が安定して入ってきてるようなもんだよな、ありがたいわ
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正直苦手な人ばかりだけど俺が本社の人たちに諂うだけでみんなが安心して仕事できる環境が作れるならいいんだって言ってたの最高にかっこいいよね
諂うと言う言葉を使った会話文になります。
諂うの類義語
類義語に「ゴマをする」や「色目を使う」などがあげられます。
また、諂うと似た意味で使われる言葉に「阿る(おもねる)」という”相手に媚を売って気に入られるような言動をする”と言う意味の言葉があります。
諂うまとめ
諂うは相手に気に入られために自分を必要以上に卑下して振る舞うと言うような意味も含まれているようです。学校でも会社でも家庭でも上下関係ができてしまうことも、機嫌を取らなくては自分に不利になってしまうということもあるかもしれません。よくない印象を持ちがちですが諂うことは案外誰もがやっていることなのかもしれませんね。