盧生の夢(ろせいのゆめ)
みなさんは、最近夢を見たことがありますか。夢を見てもすぐに忘れる人、ずっと覚えている人、さまざまいらっしゃいますね。夢に出てきた出来事というものは、とても幻想的なことからひどく現実的なものまで多岐にわたります。
それもこれも枕が関わっているのかもしれません。どうしてこのような話をしたのかというと、この夢が、今回のキーマンとなるからです。それでは、意味をみてみましょう。
盧生の夢の意味とは
盧生の夢は、栄枯盛衰のはかないたとえを指します。
盧生の夢の由来
由来は、故事から来ています。出世を望んで邯鄲に来た青年盧生(ろせい)は、ある枕を道士から借ります。その枕をさっそく使って寝てみると、栄枯盛衰の50余年の人生を夢に見ましたが、目覚めれば注文した粥がまだ炊き上がらぬ束の間の事でした。このように、栄枯盛衰というものははかないものということを表しています。
盧生の夢の文章・例文
例文1.この会社は、入社した時は景気がよくボーナスもたくさんもらえたが、業界の不景気によってリストラされるまでに至っている。盧生の夢のようだ。
例文2.しかし、この国の栄え方はやがてくる不景気のことを考えると、盧生の夢のようになるのは目に見えている。
例文3.歴史とは繰り返すもので、盧生の夢のようにはかないものだ。
例文4.この国のことを憂う気があるのならば、盧生の夢と馬鹿にされないように栄華を極めることだな。
例文5.人が栄えていたこともあったのに、この町はもう終わりだ。人の移り変わる様子はまるで盧生の夢のようだ。
あまり聞きなじみのない単語かもしれませんが、それゆえに知っていることでいつか注目される時が来るかもしれません。
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盧生の夢の会話例
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歴史を見てみると、この時代の国というものは国民も栄華を極めた輸出物に頼った生活をすることしかできなくなっており…
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確かに、この国は栄華を極めた時代は短く、そして落ちぶれる度合いもひどかったようですね。
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うむ、盧生の夢という故事がある。この国は、盧生が見た夢のようにはかないものだったということだな。
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先生の意見、とても参考になりました。ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
国の栄枯盛衰というものはとてもはかないものです。そういった歴史のことをもう一度学びなおしてみるのもいいのかもしれません。
盧生の夢の類義語
盧生の夢の類義語として、「一炊の夢」「邯鄲の夢」「邯鄲の枕」という言葉が挙げられます。
盧生の夢まとめ
アウシュヴィッツの解放から75年たった今年、果たしてその教訓を忘れていないでしょうか。ネットでは、アウシュヴィッツのことを知らないという人もいることが騒がれています。歴史というものは、「過去の出来事」ではなく、「未来の出来事になりうる可能性」を秘めています。
未来も過去あってのもの。特に、歴史に焦点を当てると、さまざまな出来事が起こり、葬られている出来事もあるのです。みなさんは、どんな人生を送りたいですか。もしも、人にばかにされたくないなら、歴史を学びなおしてみることをおすすめします。