おざなり
「おざなり」と「なおざり」、あなたは正しく意味の違いを言うことができるでしょうか。同じ意味のように思っている人もいるでしょう。しかし、二つの言葉は漢字も異なっており意味も違います。どう違うのか、一度詳しくみてみましょう。
おざなりの意味とは
漢字は「お座成り」、「御座形」と書き、「その場から逃れたくてその場限りのいい加減な言動をする、こと」という意味です。
それに対し、「なおざり」は「真剣でないことやいい加減にしてずっと放っておくこと」を意味します。漢字では「等閑」と書きます。
いい加減なことという意味では似たような印象をうけますが、「その場限りの」か「ずっと放っておく」かが異なります。
おざなりの由来
おざなりの由来とは、芸者たちが宴会の席でどういう客かによって扱いや態度を変えたりすることから、形ばかりを取り繕ろうとする言動のことを指して「おざなり」という意味となっています。
おざなりの文章・例文
例文1.このおざなりな態度、君はどう思う?こんな舐めた態度をとっていたら、のちのち困ったことになってしまう。
例文2.おざなりとなおざりは似た言葉から来ているのかと思っていた
例文3.飲み会でも会議でもおざなりな新人のあいつは、人望を失っている
例文4.おざなりな書類を作る人は、エンジニアという仕事は難しいと思う
例文5.このおざなりな返事しかしない彼は、本当にしたいこととかあるのか甚だ疑問だ
上司から「おざなり」な態度をとがめられることがあれば、それは一から改めたほうがいいでしょう。
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おざなりの会話例
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ん?この企画書、ここも、ここも間違っているぞ。この書類、午前中までにと言ったじゃないか。
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すみません、今なおしまーす。またチェック宜しくお願いいたしまーす。
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そんなおざなりな態度で仕事していても、この書類はよくならん!そもそもこの仕事は
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すみません、休憩いってきまーす。あとはよろしくお願いいたしまーす。
おざなりな態度の人には、基本的に何を言っても「暖簾に腕押し」のような気がしてしまいますね。
おざなりの類義語
おざなりの類義語として、「適当」「ぞんざい」「そっけない」などが挙げられます。
おざなりまとめ
おざなりな態度ばかりとっていると、その人の評価までも低く見積もられてしまうかもしれません。仕事においてコミュニケーションはとても必要で大切なものなのですから。
しかし、忙しい時や気が回らない時にそういった態度をとってしまうことは往々にしてあります。あまりそんなことが頻発しないように、常に心は穏やかにしておきたいですね。