致死率(CFR)
新型コロナウイルスに関する報道で持ち切りになっていますが、中国当局が示した致死率に対して世界中の関心が高まっています。しかしこの致死率も、感染が確認されて現在も混乱が続いている湖北省とほかの地域での致死率にも差が出ています。
また、はしかなどの致死率よりも低いとされていて、報道されている患者は、重症者のかたをピックアップされているだけのような気もします。ほかにも、日本の感染リスクに対するマネージメント能力の低さも露呈してしまい、混乱が続いています。
そんな「致死率」という言葉について詳しく見てみましょう。
致死率の意味とは
致死率の意味とは、致命率とも呼ばれており、疫学において特定の病気にかかった人のうち死亡する割合のことを指しています。
例えば、ウイルスの致死率は50%だとすると、そのウイルスに感染した人の半数が死亡したということになります。
致死率の由来
致死率は、対象となる病気の死亡者数を病気にかかった患者数で割ることによって算出されます。
致死率の文章・例文
例文1.致死率が低いからと言って感染力が低いというわけではない。
例文2.年代別にみると、致死率は高齢のほうが高くなる傾向にある。
例文3.致死率には、持病を持っている人が感染して死亡した場合も含まれている。
例文4.致死率の割合がその病気の怖さを表しているかは別だ。
例文5.致死率が高いからと言って、みんながその感染症にかかって死亡するわけでもない。
統計学などにおいて、どのような数字を用いて算出しているのかというところが重要になってくることも多々あります。
数字が高い低いだけの問題ではないのです。
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致死率の会話例
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新型のコロナウイルスについて連日報道されているけど、これってどうなるんだろうね。
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致死率も2%もあるんだって。これが日本で流行ってしまったら、重症化して死亡する人もたくさん増えてしまうわ。
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新型のコロナウイルスって感染力が強いから脅威とされているんじゃないのか?混乱している湖北省でも致死率は2.9%で、ほかの地域だともっと下がるみたいだよ。
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そうなの?なら、どれくらい怖がればいいの?
重症者や死亡者数が多く報道されていますが、その数の内訳の内容にも注目してみてはいかがでしょうか。
致死率の類義語
致死率の類義語として、「死亡率」「死亡割合」などがあげられます。
死亡率などについて詳しく知りたい方は下記をクリックしてください。
死亡率・致死率(致命率)・死亡割合について-横浜市
致死率まとめ
新型コロナウイルスに対して毎日のように報道されていることからも、極度に怖がってマスクや消毒液の買い占めが起こっています。
致死率という数値で見た場合、現在発表されている新型コロナウイルスの致死率は2.3%で、大流行したSARSは9.6%、MERSは35%となっています。
この数値を見ても、新型コロナウイルスの致死率は低いことがわかります。では、どうして連日報道されるようになっているのでしょうか。
それは、持病を持っている人などに感染すると重症化するということが考えられるからです。例えば、高齢者や小さい子供などの免疫が弱い人に感染すると重症化しやすくなるので、そのことを注意喚起しているのです。
ほかの感染症をみてみると、もっと死亡してしまう可能性が高いウイルスなどはたくさんあります。過度におびえて、健康な人がマスクの大量買い占めを行うことによって、本当に必要な免疫疾患などを持っている人などに十分に行き渡らないといったことにならないようにしたいですね。