復興(ふっこう)
「復興」は、東日本大震災以降、よく聞くようになった言葉だと思います。一般に「復興」が求められるのは、地震・水害や大規模な火災などの深刻な災害や、戦争による損害を被った場合です。ただ日本では東日本大震災や太平洋戦争など、大きな復興を何度も経験して、その度に乗り越えてきています。コロナウイルスでの経済の低迷、国力の低下が予想されますが、日本はまた復興をしていく事になるでしょう。今回は「復興」について解説していきます。
復興の意味とは
いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に返ること。また、盛んにすること。再興する事を指します。
やはり直近でイメージが湧くもので言えば、東日本大震災で東北は甚大な被害を受けましたが、そこから9年ですが、今なお復興は続いています。
そして同時に、風化させるのではなく、引き続き復興を支援する事も重要になってくるでしょう。
復興の由来
「復興」の「複」という言葉は、「もとの状態に戻る」という意味があり、「興」は興行、振興のように「勢いづく」「盛んになる」という意味があります。つまり、その二つを合わせると「勢いのある状態まで戻す」となります。
復興の文章・例文
例文1.地震による被害が甚大で、復興に長い時間を要した。
例文2.失われた文化を復興させる取り組みが行われている。
例文3.この街は荒れ果てた状態から見事復興を果たした。
例文4.日本は戦後からの復興を経て、経済的に豊かになった。
例文5.復興庁の役割は、被災地に寄り添いながら復興事業を実施する事である。
「復興」は勢いまで取り戻す必要があるので、「復旧」に比べて時間がかかります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
復興の会話例
-
この前の水害すごかったね。現地の復興は進んでるのかな?
-
復興はまだだけど、復旧は進んでるみたいだね。
-
どういうこと?復興と復旧は違うの?
-
復旧は建物や道路とか、物理的な物だね。復興の方はそれに加えて「人の勢い」という精神面を戻すってことだよ。
「復興」と「復旧」は似ていますが、意味が違うので、間違えないようにしましょう。
復興の類義語
「復興」の類義語には、「返り咲き」「再興」や「復活」があります。
復興まとめ
「復興」は元に戻すだけでなく、勢いまで戻した状態である事が理解できたと思います。イメージとしては「賑わいや活気のある状態まで戻す」と覚えておきましょう。震災からの「復興」は「人の勢い」を戻さないと真の「復興」とは言えないわけですね。