METs(めっつ)
世の中には様々な単位(cmやmlなど)がありますが、運動の強度にも単位があるということは知っていましたか。運動強度を表す単位は二つあるのですが、今回はそのうちの一つである「METs」について解説していきたいと思います。
METsの意味とは
「METs」は我々の身体活動の強度を数値化して表す際に用いられる単位です。安静時を1METとして、それぞれの身体活動が安静時(1MET)の何倍の酸素を摂取するかによって、活動強度を数値化します。安静時の2倍であれば2METs、3倍であれば3METsと表される。いくつかの身体活動の例を挙げると、早歩きや階段の上りは4~4.3METsで、スキーやクロスカントリーなどのウィンタースポーツは、METsの値が比較的大きい傾向にあります。
METsの由来
METsは「metabolic equivalents」略したものです。
METsの文章・例文
運動強度はMETsという単位を用いて表される。METsの例文
安静時のMETsは1METsである。METsの例文
METsを用いると、私たちの身体活動の強度を数値化できる。METsの例文
掃除機をかけるときの運動強度は3.5METsである。METsの例文
METsは消費カロリーを求める式でも利用されるMETsの例文
消費カロリーは、METsの値を利用して、METs×時間×体重×1.05で求めることができます。
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METsの会話例
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ウィンタースポーツってやってる間はすごく楽しいんだけど、終わった後に一気に疲れが来るよね。あれはどうしてなんだろうね。
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それはMETsの値が大きいからじゃないかな。雪や氷の上のような、不安定な場所での運動は私たちが思っている以上に運動強度が高いんだよ。
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そうなんだ!涼しい場所で汗もかきづらいから、あまり激しい運動をしているという実感も湧かないしね。
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雪の上をスノーシューズを履いて歩くときのMETsは8.0で、9.5~19.1kgの荷物を背負って登山するときのMETsに匹敵するんだよ。
私たちが普段行っている家事などの身体活動も、改めて強度を数値化して見てみるとなかなか面白いですね。
METsの類義語
「METs」の類義語では、運動強度を心拍数を用いて表す「HRmax」が挙げられる。
METsまとめ
METsとは安静時(1MET)の何倍の酸素を摂取するかによって表される、私たちの身体活動の強度のことです。この値を利用すると、運動による消費カロリーも導き出すことができます。ウィンタースポーツでのMETsの値が大きいことからも、汗をたくさんかくかどうかが運動の強度を表しているわけではないとわかりますね。