慮る(おもんばかる)
「慮る」この漢字を一般的に読める人は少ないのではないでしょうか?特に最近では、固い言葉であまり使われなくなってきているように感じます。今回は「慮る」の読み方・意味などを解説していきます。
慮るの意味とは
「慮る」とは、「周囲の物事に対して、思考を巡らす」とされています。読み方は「慮る=おもんばかる・おもんぱかる」と二通りの読み方があります。どちらでも使用可能です。
慮るの由来
「慮る」は、「おもいはかる」が原型とされています。そこから、「おもんばかる」と読み、その後「おもんばかる」から便宜上読みやすくするために「おもんぱかる」へ変化しました。
また、「配慮」や「考慮」、「遠慮」など「慮」の漢字が使われています。よく見てみると「配慮、考慮、遠慮」どれもが「慮る=おもいはかる」の意味に似ていませんか?
すでに分かっている人もいますが、それぞれ、自分ではなく人に対して相手の気持ちに思いを巡らす言葉に使われています。この「慮」という漢字は意味の如く「相手に思いを巡らせ、深く考える」場合に使われる言葉なのです。
しかし、「慮」にはもう一つ意味があり、「謀をたてる」です。これは、計略やもくろみといった意味を持ちます。つまり、計略的に物事を進めるために周囲に思考を巡らせるという使い方もできます。
更に、「慮る」は肯定的な時だけでなく否定的な時にも、「相手を慮り過ぎて…」と言われる場合があるため、慮る気持ちも程ほどが大切ですね。
慮るの文章・例文
例文1.彼は、慮る事ができる人だ。
例文2.今は後輩の事を慮る行動が必要だろう。
例文3.他人を慮るあまり、自分の事は全く考えてなかった。
例文4.スポーツの世界でも、相手を慮る行動が必要。
例文5.あの時返答できなかったのは、あなたを慮っての行動である。
慮る行動とは言いますが、相手を思いやった行動とはとても大切ですね。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
慮るの会話例
-
昨日、部長に出した資料の内容間違っていたけど、部長が何も言わずに修正してくれたんだ。
-
それは、あなたを慮っての行動だね。
-
本当に、助かった。今度、お礼しないと!
-
そうだね。慮る行動は人にいい影響を与えるね。
他人を「慮る」人は、人からも信頼されるんですね。
慮るの類義語
「慮る」に関する言葉で、「忖度」や「思いやり」などが挙げられます。
慮るまとめ
「慮る」の解説はいかがだったでしょうか?あなたの周り(家庭、会社、近所)などには意外と慮ってくれている方がたくさんいるのではないでしょうか?しかし、慮る行動も時には人に勘違いを与えてしまう場合があるので、注意して慮れる行動のできる人になっていきたいですね。