畏怖(いふ)
今回は「畏怖」について解説していきます。意味はわかるけど使い方がわからないという方も多いのではないでしょうか。また読み方も少し難しい言葉と言えますので、「畏怖」の意味と正しい使い方をセットで覚えましょう。
畏怖の意味とは
「畏怖」とは、恐れおののくことです。またはその気持ちを表します。ただ恐れるというより、神や天災など人間の力の及ばないものに対して使われます。人智を超えたものを怖がるというイメージだとわかりやすいでしょう。
畏怖の由来
畏怖の由来は、それぞれの文字を見ていくとわかります。
「畏」は、「おそれる」や「かしこまる」という意味を持ちます。
「怖」は、「おそれる」「こわい」という意味を持ちます。
そんな2つ「おそれる」の字が併さって出来た言葉が「畏怖」です。
とてもおそれている様子をあらわしていますね。
しかし「畏」という字の「おそれる」「かしこまる」は目上のものや神・自然に対して使う為、「畏怖」という言葉は人間の力の及ばないものに対してのおそれおののく様子を表しているのです。
単に、暗がりや高所に対しての「おそれる」「こわい」という意味では使われません。
畏怖の文章・例文
例文1.あまりの衝撃に畏怖の念に打たれた。
例文2.人とは思えない見た目に畏怖を感じる
例文3.見た目から畏怖感を与える
例文4.人は目に見えないものを畏怖の対象とする
例文5.神の呪いに畏怖する
例文1の「畏怖の念」という使い方ですが、間違いではないのですがあまり使われません。一般的に使われるのは「畏敬の念」です。似たような言葉ですので混合して使われていることがあります。
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畏怖の会話例
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わぁ。とても大きくて、偉大でとても人が作ったものとは思えないね。
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その通り。実は、これは自然に出来たもので人が作った建造物ではないんだよ。
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そうなんだ。あの人達は何なの??
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ここの近くに住んでいる人達だよ。原住民には長く畏怖の対象となっているんだ。
人は、得体の知れないものに対して畏怖を感じることが多くあります。
畏怖の類義語
「畏怖」の類義語としては、「戦々恐々」などがあげられます。
畏怖まとめ
畏怖について、解説しました。単に恐怖というような意味で使っている人もいたのではないでしょうか。言葉はなんとなく意味を理解しているだけでは、間違って使ってしまうことがありますので、正しい意味と使い方をセットで覚えるようにしたいですね。