相殺(そうさい)
「相殺」という言葉の意味をご存知でしょうか?漫画やテレビでよく目にする言葉ですが、読み方を間違えると意味も変わってきてしまいます。ここでしっかりと学んで正しい使いかたを覚えていきましょう。今回は「相殺」について詳しくご紹介していきます。
相殺の意味とは
「相殺」は、「そうさい」と「そうさつ」と読み方がふたつあり、読み方によって意味も異なります。「そうさい」と読む場合は、「損得などを帳消しにすること」の意味で、相反するものが互いに影響し合ってゼロになることです。「そうさつ」と読む場合は、お互いが同じ力で殺し合うことで、物騒な意味となりますので使う際は読み方に注意が必要です。
相殺の由来
「相殺」の「相」は、「お互いに、作用の性質」といった意味で、「殺」は「そぎとる、なくす、差引き」といった意味です。漢字の「殺」を「さい」と読むのは中国からの由来で、「相殺」の言葉以外に「殺」を「さい」と読むことは無いようです。
相殺の文章・例文
例文1.先月の赤字は、今月の頑張りによって利益が相殺された。
例文2.今回紹介した女性で幼馴染との貸し借りは相殺された。
例文3.料理が出てくるのが遅くてイライラしていたが、かわいい店員さんが来たのでイライラは相殺された。
例文4.上半期の黒字は、下半期の赤字で相殺されてしまった。
例文5.二人のパンチ力は同じ威力で相殺された。
かわいい店員さんが運んできてくれたら、料理が遅いことも相殺になるは男性に限らず、女性の中で使われる「イケメンに限る」も同じかもしれません。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
相殺の会話例
-
そういえば、今日は給料日だから先月借りたお金返すね。
-
お、そしたら貸した半分の額でいいよ。
-
ほんとに?太っ腹だな。
-
いつも車出してもらってるしこれで相殺な。
車のガソリン代と手間賃で借金の半分を相殺にしたという話ですが、あまり友人間のお金の貸し借りは褒められたものではありませんね。
相殺の類義語
「相殺」と関連する言葉には「精算」「填補」「代償」「帳消」「チャラ」などがあります。
相殺まとめ
今回は「相殺」について詳しくご紹介しました。二通りの読み方があり、それぞれ違った意味を持つことが分かったかと思います。今まで「そうさつ」と読んでいた方は、これを機に「相殺」の使いかたをマスターしましょう。