天賦の才(てんぷのさい)
才能豊かな人を称賛する言葉は天才や秀才や鬼才、それから俊才や異才など実に様々な言葉があり、最近では英語のジーニアスと呼ぶ場合も増えています。そんな類に「天賦の才」があり、言葉の響きからもこちらの使い方を好む人も多いと思います。そんな「天賦の才」について凡人代表として解説をさせて頂きます。
天賦の才の意味とは
「天賦の才」の意味は以下の通りとなります。
(1)生まれ付き備えている才能。生まれつきの資質。
(2)天から与えられた才能。天から授かった性質や才能。
(3)「天賦」「天賦の才能」「運否天賦」と同義となる。
一言で天才といっても、先天性と後天性に分けられます。先天性は生まれ付き備わり、後天性は生まれた後から成長と共に身に付ける事です。今回の「天賦の才」は生まれ付きなので、そこが他の同類の言葉との大きな違いです。すなわち、「天賦の才」とは生まれた時から天才であり、他とは違った抜群の才能を持っているのです。また、「天賦」だけでも同様の意味ですが、さらに”才”を付け足す事で天才であると強く強調しています。よって、「天賦」や「天才」や「秀才」といった言葉よりも優れている感を出している言葉が「天賦の才」なのです。
天賦の才の由来
「天賦の才」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、”天賦”は雑俳「伊勢冠付」(1772年~1817年)などに文言が記されています。
天賦の才の文章・例文
例文1.ビートルズは天賦の才を持った4人が集まり結成されたロックバンドで、その名は今でも世界中に轟き抜群の影響力を誇る。
例文2.スポーツの世界は天賦の才よりも、努力型の天才が成功を収めるパターンが多いと思うが、実際はどうなのだろう?
例文3.芸術家や音楽家は天賦の才として評価されるが、一方でサラリーマンや公務員の才能も正当に評価すべきではと思ってしまう。
例文4.弟は数学に関しては天賦の才を誇り、小学生時点で大学入試問題をスラスラ解いていた。
例文5.おっちょこちょいに関しては天賦の才を持っていて、今日も財布とスマホをどこかに忘れてきてしまった。
「天賦の才」をビートルズやサラリーマンなどに用いた例文となります。
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天賦の才の会話例
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美味い! このハンバーグ本当に美味しいよ。
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私、昔からひき肉料理に関しては自信があるの!
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いやいや、これはお店で食べるレベルを超えているよ。天賦の才と肉汁が溢れるハンバーグだよ。
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才能と肉汁が「溢れる」って、「溢れる」を引っ掛けているでしょう!
妻が作ったハンバーグを夫が絶賛するという会話です。
天賦の才の類義語
「天賦の才」の類義語には、「才能豊か」「10年に一度の」「非凡」「異彩を放つ」などの言葉が挙げられます。
天賦の才まとめ
「天賦の才」とは、生まれつきの天才や天から才能を授かったという意味で、それほど凡人とは異なる素晴らしい能力を備えた人となります。天才に関する類語は数多くありますが、その中でも生まれつき才能豊かであると強調しているのが「天賦の才」です。