老兵は死なず、消え去るのみ(ろうへいはしなず、きえさるのみ)
どこかで聞いた覚えはあるけど、それがどんな意味を持つのか分からないし覚えていない。そんな言葉って数多くありますよね。今回の「老兵は死なず、消え去るのみ」も多くの人にとってはそんな様相だと思いますが、アメリカ人や特に中高年世代ならきっと認知度は極端に高くなるのではないでしょうか? そんな「老兵は死なず、消え去るのみ」の解説となります。
この記事の目次
老兵は死なず、消え去るのみの意味とは
「老兵は死なず、消え去るのみ」の意味は以下の通りとなります。
(1)マッカーサーの演説における名台詞を日本語訳にしたもの。
(2)アメリカ陸軍元帥ダグラス・マッカーサーが退任演説で発した言葉であり名言。
(3)「役割を全うした者は消えるだけ」、「仕事を終えたので引退する」といった意味合いになる。
「老兵は死なず、消え去るのみ」は英語「Old soldiers never die,They just fade away」を日本語訳にしたものです。これは、アメリカ陸軍元帥ダグラス・マッカーサーが1951年4月の退任演説で発した有名な言葉(名セリフ)として、世界中に広まり今でも最も有名な名言として存在感を放っています。一般的には「老兵は死なずスピーチ」と呼ばれ、当時の時代背景やアメリカの大国化とも相まって、忽ち時代を象徴する名言として扱われています。英文スピーチを直訳すると「老兵は死なず、消え去るのみ」ですが、行間を深読みするなら「役割を全うした者は消えるだけ」や「表舞台からは引退する老兵だが、まだまだ死なない」「仕事をやり遂げたので引退するが、老いてもまだ死なない」といった感じに解釈できます。第二次世界大戦も終結し一つの時代が終止符を迎える時、一躍国民的な英雄になったと言っても過言ではないマッカーサーの言葉は、キング牧師やリンカーン大統領などとも比較されるアメリカや世界を代表する最も有名なスピーチの一つとなったのです。
老兵は死なず、消え去るのみの由来
「老兵は死なず、消え去るのみ」はマッカーサーの退任演説の名スピーチですが、元々は、イギリス陸軍のゴスペル歌でそれを引用したとされています。
老兵は死なず、消え去るのみの文章・例文
例文1.「老兵は死なず、消え去るのみ」と言って、定年退職の日をかっこ良く去りたい願望がある。
例文2.「老兵は死なず、消え去るのみ」と相反するようだが、マッカーサーには「私は戻ってくる」という名言も残されている。
例文3.「老兵は死なず、消え去るのみ」という名スピーチを今の老人だらけの国会議員に聞かせたい。
例文4.孫が出来たら、「老兵は死なず、消え去るのみ」と一度は言ってみたいと思っているオヤジ世代は相当多いだろう。
例文5.「老兵は死なず、消え去るのみ」の真意は、引退しても院政を敷く事であると穿った見方もされている。
「老兵は死なず、消え去るのみ」をいくつもの状況下で使った例文となります。
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老兵は死なず、消え去るのみの会話例
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あー、腰が痛いなー。
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ちょっと大丈夫。もう年なんだから無理しないでよ。
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腰も痛いし肩も痛いし…、肉体仕事がだんだんきつくなるよ。「老兵は死なず、消え去るのみ」じゃないけど、若手も育ってきたしそろそろ新しい楽な仕事に就けって、神様が言っているのかな?
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ちょっと、何弱気な事言っているの! まだローンが残っているんだから、頑張って働いてちょうだい。
体力的に仕事がきつくなった夫が弱気にぼやくと、妻が容赦なく喝を入れるという会話です。
老兵は死なず、消え去るのみの類義語
「老兵は死なず、消え去るのみ」の類義語は残念ながらありませんが、似た言葉は「勇退」「勇退高踏」「表舞台から去る」「お役御免」などとなります。
老兵は死なず、消え去るのみまとめ
「老兵は死なず、消え去るのみ」は米陸軍元帥マッカーサーの残した有名な言葉で、今ではアメリカだけでなく世界を代表する名言として知られています。そのままの意味としても良いですが、「役目の終えた者は引退する」「仕事を全うしたので表舞台から去る」といった感じで日本では理解されています。