贖罪(しょくざい)
贖罪とは、自分自身の行動によって、過去に自分が犯してしまった罪や過失を償うことです。罪滅ぼしとも言えるかもしれません。人間、どんなに品行方正に生きていても、いつ何時失敗を起こしてしまう可能性を秘めています。しかし大事なのはそこでその罪や過失、失敗から逃げ出す事ではなく、そういったものを受けとめて真摯に対処していくことではないでしょうか。今回は「贖罪」について、意味や由来、例文、類義語などを交えて、わかりやすく解説をしています。
贖罪の意味とは
贖罪の意味とは過去に自分が犯してしまった罪や過失を自分自身の行動によって、償うことです。
そしてこれ以外にも、キリスト教の教えとしての意味も持っています。これは神の子であるキリストが字架にかかって犠牲の死を遂げることによって、人類の罪を償い、救いをもたらしたという教義です。これはキリスト教の教えの中心ともなるものですから、覚えておくといいでしょう。またユダヤ教では「贖罪の日」というのが昔あり、ユダヤ暦の正月10日がその日とされていました。現在は「悔い改めと神のゆるしを求める祈りの日」となっています。
贖罪の由来
贖罪の由来は、キリスト教の「神の子であるキリストが字架にかかって犠牲の死を遂げることによって、人類の罪を償い、救いをもたらした」という所から来ています。
贖罪の文章・例文
例文1.アメリカでは社会奉仕活動で自分自身の罪への贖罪が求められるケースが多い。
例文2.自動車事故を起こしてしまった人は、その罪を悔いて、贖罪をしながら生きている。
例文3.彼は人生の大半を若き日に連れ添った亡くなった妻への贖罪にあてている。
例文4.彼女は友達を助けられなかった自責の念にかられて、月命日には贖罪でお墓参りをしている。
例文5.贖罪の気持ちを持ち続けている事が、被害者にとっては何よりの供養なのかもしれない。
贖罪は自分の行いを悔いて、行動で償う事ですので、文章としては少し暗いものが多くなってしまいます。
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贖罪の会話例
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贖罪と聞くと、テレビドラマにもなった湊かなえさんの小説を思いだすよ。
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結構当時話題になってものね。今読んでも心ひきこまれる素晴らしい作品だよ。
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贖罪という気持ちを抱えたまま、生きていく事は辛いけど逃げるわけにはいかない葛藤が何とも言えない気持ちだね。
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被害にあわれた方の立場に立っても、何が正解なのか答えは見つからないよね。
贖罪という小説の内容についての会話文となっています。
贖罪の類義語
贖罪の類義語としては、「贖う(あがなう)」「償う」「罪滅ぼし」などがあげられます。
贖罪まとめ
贖罪は加害者や被害者が存在する事が多く、センシティブな内容である事から軽々に靴に出来る言葉ではありませんが、文学作品や映像作品でも出てくる言葉ですので、意味を理解しておくことは重要ではないでしょうか。