裸一貫(はだかいっかん)
裸一貫とは、自分の体の以外には、資本となるものは何ももたないことである。「田舎から裸一貫で出てきて都会で勝負をする」という様な使われ方をする事が多く、耳にする頻度も多いのではないでしょうか。正しく理解をして、正しく使いましょう。それでは裸一貫について、意味や由来、例文や類義語などを交えて、わかりやすく解説をしていきます。
裸一貫の意味とは
裸一貫は、自分の体の以外には、資本となるものは何ももたないことです。また何も持たない状態でスタートする事も表しています。
また昔は今とは違い情報格差が凄まじいものがありましたから、田舎から出てきて、知り合いもなにもない状況の裸一貫から成功を収める事は、今以上に難易度が高かったのです。そこで「故郷へ錦を飾る」為に多くのものを犠牲にして努力する様が美徳だとされてきました。
裸一貫の由来
裸一貫の元々の「貫」は昔の貨幣の単位です。「一貫」というのは一文銭千枚のことから、転じて自分の体だけが財産という意味として裸一貫という言葉として使われるようになりました。
裸一貫の文章・例文
例文1.初めは無謀な挑戦に思えた裸一貫での事業立ち上げだったが、今では成功をおさめている。
例文2.一文なしの今の僕はまさに裸一貫と言えるだろう。
例文3.今まで持っていた財産全てを失って裸一貫で新しく物事に挑戦を始めた。
例文4.裸一貫で生きてきた彼にとってそんな些細な問題など取るに足らない。
例文5.これから自分のやりたいことを実現するために、裸一貫で海外に渡り、子供たちに教育を行う。
これらから裸一貫は、自分の体一つである様子を表すときに使われることがわかると思います。と同時に体一つでなにかに挑戦する様子を表すときに多々使われることが例文からもわかると思います。是非例文を覚えて使いこなしましょう。
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裸一貫の会話例
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来年から上京して東京で働きたいと思っているんだけど住まいがなくて困っているんだよね。
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本当かい?それなら友達が都内でシェアハウスをしていて少し部屋が空いていると言っていたから紹介してあげるよ。
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それは助かるよ。東京にいくのは初めてだから君の友達もいれば安心だよ。
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うん。裸一貫で東京にいくのは少し不安だと思うし、何かあれば相談も乗ってくれると思うよ。
もしかしたら今日は、あまり裸一貫という言葉を耳にしないかもしれませんが、由来などを知っておくとより意味を理解できると思います。是非合わせて覚えておくとよいでしょう。
裸一貫の類義語
裸一貫の類義語には、「身代限り」「文なし」「ジリ貧」「下剋上」などがあります。
裸一貫まとめ
裸一貫という言葉は特に資本も何もないさまから見事成功をおさめるときに使われることが多いです。成り上がる様子を表すときには併せて使うことができる言葉でしょう。裸一貫を使った文章はプラスの意味を持つことが多いです。理由としてはもっているものがないため、失うことがなく文章全体としてマイナスの意味にならないのでしょう。これを機会に覚えて使えるといいですね。